「香港街2006」

「香港街2006」 地政総署測絵処:刊 HK$100 今年版が出たので、早速購入。ディズニーもちゃんと追加されている。地図は楽しいな〜。 今年版には、法定古蹟と文物徑(ヘリテージトレイル)の写真が追加。またもお通な写真がところどころに。建築物はいいけど…

「動・感・現場@LOCATION」

「動・感・現場@LOCATION」 香港電影資料館:編 HK$125 私にとって、香港映画の魅力の1つは、雑多で狭い香港の街の一角をレンズで綺麗に切り取って、まったく違う印象で銀幕の上に見せてくれることだ。カメラのレンズを通した香港は、独特な色と空気を持っ…

「動画起風雲」

「動画起風」 唐素芬:著 天窗出版 HK$88 序 第一章:香港数碼娯楽動起来 第二章:動画製作解構 第三章:《麥兜故事》導演袁建滔:游撃散兵鋭変奮戦主将 第四章:《風雲》主脳人:馬榮成:初嘗動画新天地 第五章:設計師柏廸、林謂康:従独當一面到雙剣合璧 …

「早期香港電影史」

「早期香港電影史」(1897-1945) 周承人・李以荘:著 三聯書店 序文にこうある。 中山大学で映画専攻の学生だった李以荘は、大陸では本格的な香港映画についての研究がなされていないことに気がつき、1981年「香港映画研究」課程の開設を大学に提案したが承…

「雑嘜時代」

「雑嘜時代−−文化身分、性別、日常生活実践與香港電影1970s」 羅貴祥・文潔華:編 牛津大学出版 現代化與本土化 中国本地化:邵氏與香港電影 過渡:七十年代香港電影與現代化 武打類型的隠喩 現代英雄與反英雄 張徹七十年代後期作品中的人体美学 従武術指導…

「三級風雲」

「三級風雲〜懐かしの90年代香港18禁映画時代〜」 伊藤卓・杉山亮一・浦川とめ:編著 賓陽舎:刊 編集に長い時間がかかっていると聞いていて、待っていた。 III級片とは18歳未満お断り映画のことだ。色情的なものばかりでなく、暴力的なものも含まれる。ここ…

「楚原」

「香港影人口述歴史叢書3 楚原」 香港電影資料館:刊 HK$70 現在、香港電影資料館で開かれている「玫瑰・蝴蝶・紅葉:楚原的秘密花園」関連書籍。「楚原談楚原」で、楚原が自らの生い立ち(楚原の父は粤劇の俳優で後に映画で活躍する張活游)からはじめて、…

「性/別光影」

「性/別光影:香港電影中的性與性別文化研究」游静:著 香港電影評論学会:刊 HK$60 香港電影中的性別、性相、性向 第1章 昔日的作者−伍錦霞與唐書[王旋]的「女性時間」 第2章 「男子気、知道什麼叫男子気?・・・肌肉不等於男子気!」−従《遊戯人間》看電…

「墾光拓影」

「墾光拓影」許敦樂:著 MCCM Creations(簡亦樂出版)刊 HK$180 香港南方影業公司は今年で成立55年。南方影業公司の歴史を振り返る。香港南方影業公司は、90年代半ばまで、香港における唯一の中国映画配給会社。近年、香港南方影業公司が香港に配給した映画…

「呉宇森電影講座」

「呉宇森電影講座」卓伯棠:編 香港浸會大学電影電視系・天地図書有限公司:刊 HK$70 2004年、香港浸會大学が呉宇森(ジョン・ウー)に栄誉博士(名誉博士)を授与したのを記念し、同校で2004年11月8日から11日の4日間に渡って行われた、呉宇森による8つの講…

「繁花盛放」

「繁花盛放 香港電影美術1979-2001」香港電影美術協会:編 三聯書店:刊 「風格化美学」「写実主義美学」「武侠・動作美学」の3つに分け、監督または美術監督の言葉を交えて、それぞれの美術を見てゆく。オール4C。取り上げられている映画は、 壹、風格化美…

「2004香港電影回顧」

「2004香港電影回顧 香港電影評論学会叢書22」 林震宇:主編 HK$64 毎年出ている香港電影評論学会の本。出たのは今年の7月ごろだっただろうか? 2004年版は本が厚く、300頁近く有る。眺めては気が向いたら時々読むというかんじで、いまだ読破できていないの…

「空間之旅」

「空間之旅 香港建築百年」陳翠兒・蔡宏興:編 香港建築師学会:総監修 三聯(香港)有限公司:刊 早期郷村建築/維多利亞域的規画/公共建築/商業建築/唐楼/九龍城塞/公屋/教堂建築/水上建築/竹棚・戲台/電影院/茶楼・酒楼・茶餐廳 200頁に満たな…

「整整一條利東街」

以前に灣仔のイラストマップを紹介したさい、利東街(通称:喜帖街)が取り壊されると書いた(id:hkcl:20050721参照)。残っている店は数件になり、取り壊しは近付いてきているようだ。無くなってしまう利東街を記録に残しておこうと、「民間博物館計画」と…

「七剣 漫画・序章」

「七剣 漫画・序章」 道大漫畫工作室 編・絵 HK$48 NT$180 徐克(ツイ・ハーク)監督、映画《七剣(セブンソード)》のキャラクターを使い、七人の剣士の七つのエピソードを漫画で描く。大陸、香港、日本の計七人の漫画家が七人の剣士を一人ずつ担当している…

「香港葫蘆」

「香港葫蘆 賣セ薬」 呉文正:編著 楽文書店 2001年初版、2004年改訂 英語題に「A Visual Juorney Through Hong Kong Chinese Medicine Packaging」とあるように、香港の古い薬のパッケージを様々な角度から探り見せてくる1冊。 軟膏、霊丹(かつて皇帝がほ…

「香港今昔(新版)」

「香港今昔(新版)」 高添強:編著 2005(第3版) 三聯書店 HK$98 先史から返還までの香港の歴史を、89のトピックに分け、見開き1トピックで語る。写真やイラストが大きく、文章は多くなくあまり難しくない。見ているだけでも面白い。 《パイレーツ・オブ・…

「書展」開催

本日より25日まで「書展」開催。今年は、土曜日の夜は12時まで開催するという快挙(?)。来年はオールナイトかもとか。ちらと覗いてきて4冊ほど購入。「明報周刊」と「電影双周刊」のブースでは毎年のことだけど、生じゃも売っている(笑)。 香港は再版価…

「等待香港 娯樂篇」

「等待香港 娯樂篇」林奕華:著 2005年 牛津大学出版社 HK$60 香港人の感情と文化について綴った4冊シリーズの中の1冊。娯楽篇では、「どうしてわたしは周星馳(チャウ・シンチー)のファンでないのか」や「劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、それとも張曼玉(マギ…

「風水師 読みながら学ぶ広東語

「風水師 読みながら学ぶ広東語」李兆麟・田中真澄:著 青木出版公司 HK$185 北京語は辞書も教材も種類が豊富だが、広東語は辞書といっても、語彙が少なく勉強していくと役にたたなくなってしまう。教材も同じで、初級はなんとかなっても中級以上の学習者に…

「《頭文字D》電影写真」

「《頭文字D》電影写真」 先端出版(台湾) 108頁 NT$300 HK$78 その名のとおり《頭文字D》の写真集。「誕生」「狂飆」「愛情」「失控」「決戦」の各章で、出演者をスチルで1人ずつの紹介。出演者それぞれの映画に対する思いなど(自筆)、豆腐屋、衣装など…

『孽子』

『孽子』 白先勇:著 允晨文化:刊 NT$270 以前より台湾好きサイトでは話題にあがっている同名のテレビドラマの原作にあたる。北京語では「ニエズ」と発音する(ちなみに広東語では「イップジー」)。 買ったばかりでまだ冒頭部分を読んだだけ。中国語を読む…

「香港風格」

「香港風格」 胡恩威:著 香港という都市を建築という角度から見る本。写真+文章。建築好きには、写真のアングルなど参考になる。本には多くの写真が掲載されているが、表紙以外はすべてモノクロ。本の紙質がいまいちよくないのだが、それを狙ったのか。も…

「邵氏巨星」

「邵氏巨星 零距離接触」柏姜:著 星島出版 HK$62 買ったばかりで眺めただけで読んでいないのだが、著者が2002年から2004年、天映娯楽で宣伝とセールスを担当した時に接した巨星(星じゃない人もいるけど)について綴ったもの。鄭佩佩、劉家輝、凌波、姜大衛…

「香港無印美食」

1人で旅行をすると困るのは、やっぱり食事だろう。いくら金銭的に余裕があっても、高級レストランに1人で入って夕食を取るのはかなりな勇気が必要だし、昼食時でさえ気が引ける。だからといって、香港まで来てマックやケンタ(ケンタには時々香港オンリーの…

「劉徳華」

電影節の劉徳華特集に合わせて作られた冊子は素晴らしい。資料としても出演作などがそろって書かれていることは貴重だし、巻頭のインタビューは23頁もあり、読みごたえがある(まだ頭の部分しか読んでないがそれでも十分に面白い)。中文と英文の読める香港…

「香港映画の街角」

友人が日本から『香港映画の街角』を買ってきてくれたので、いま4章まで読んだところ。時々強引と思えるところや、装飾の多い語彙が気になるが、エッセイとしては面白い。 些末なことだが、映画のタイトルや人名に細かい間違いがあり、気になりだすとひっか…

「新愿成真」

陳小春(チャン・シウチョン)の恩師ともいえる許愿(クラレンス・ホイ)が対談集を出版した。これは「新報」のコラム欄に連載されたものを纏めたものだ。 小春が許愿の星工廠を辞める時には、金銭的にもめたと言われていたのだが、2人の間は以前と変わりな…

『尋回香港文化』『周星馳 功夫世界 経典珍蔵版』

『尋回香港文化』李歐梵:著 牛津大学出版 2002年 HK$60 李歐梵は昨年、周星馳と対談をしていた人物。これは3年前の本で売れ残っていたのかも。エッセイ集だが、映画への言及があるので買ってみた。話題にあがっているのは、《臥虎龍蔵》、許鞍華、成龍。ゆ…

「香港への道」

お正月前に東京に帰った時に買った『香港への道 (リュミエール叢書35)』を読み終えた。 興味深い本だった。惜しむらくは紙数があまり多くないこと。彼がかかわった香港映画のひとつひとつについて、女優や監督たちについて、もっと詳しく聞けたのではないか…