公主復仇記(ビヨンド・アワ・ケン)

呉彦祖ダニエル・ウー)、鍾欣桐(ジリアン・チョン)、陶紅(タオ・ホン)、彭浩翔(パン・ホーチョン):監督


彼氏(呉彦祖)にふられた女性(鍾欣桐)が、新しい彼女(陶紅)を巻き込んで元彼氏に復讐する話。


ストーリーはまあまあだと思うのだが、最後のネタがばれた後にもうふた工夫ぐらいあってもいいのではないか。せっかくのオチがつまらなく感じられる。さらに同じ彼氏とつき合ったもの同志の微妙な関係も、もう少し細かく描かれていたら、もっと面白くなると思うが。音楽の使い方から見て、フランス映画あたりを意識したのかとも思うのだが、だとすれば、なおのこと、細かい描写とウイットが必要だ。
鍾欣桐はみっけもんだったかもしれない。本来なら林嘉欣あたりにふられそうな役を、よくこなしている。今後、また違う展開が彼女にあるかも。EEGが本気で女優を育てる気があるなら、意外と今後もいけるのでは。


陶紅を見たのは《生活秀(ションヤンの酒家)》に続いて2作目だが、《生活秀》の方が迫力があった。彼女は、もっと複雑なものが出来るはずで、この役ではそれが十分には生かされていない。そういう意味でも、あとふた工夫ぐらい欲しいところ。ただ、こいうものを撮ってみようという意欲は評価していいと思う。2004.11.14@旺角百老匯


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