クォン・サンウ、ハ・ジウォン ホ・インム：監督
現在TVBで《天國的階梯（天国の階段）》が放送中なので（そろそろ終わりそう）、それに引っかけたタイトルになっているが、内容は原題のとおり。神父修行中のサンウと同級生が、最後の修行で郊外の教会に実地訓練に行く、と同時にこの教会の神父の姪がアメリカからやってきた。いそいそと彼に会いに行った姪は、見事彼氏に振られる。アメリカへ帰る飛行機代がない姪は、教会で働いて飛行機代を稼ぐと言い出した。
気の強いアメリカンな娘に振り回される神父修行中の純なサンウ、サンウの同級生が道化役的、という取り合わせ。さらに振ったはずの姪の元彼がまたやってきてなどと決まり切ったパターンなのだが、なかなか面白かった。ちょっとくねくねしたしゃきっとしない歩き方のサンウは、あれは演技ですよね。でも2枚目然とした《天國的階梯》よりずっと自然で好かった。字幕がなくても分かりそうなぐらい、あらゆる事が分かりやすい。ラブコメにはそういう分かりやすさが大事だ。
前から気になっていることがあるのだが、香港映画では男が泣く場面はとても少ないように思うのですが、韓国映画の男性はよく泣くのでしょうか。《天國的階梯》でもサンウはよく泣いている。それとも泣くのはサンウの専売特許？？ 夜早めの回で7割ほどの入り。ただし通常60ドルのところ、どこの映画館でも35ドル。2004.11.27＠旺角百老匯
