任達華(サイモン・ヤム)

任達華、新しい目標は監督

任達華(サイモン・ヤム)は近年、家庭も仕事も順調、まさに成熟期の彼は、かつて苦労して田を耕し種をまいた日々は、試練の時だったと言う。生活は以前より好くなったが、任達華の人生に対する態度は以前と変わりない。当時は生活の為に次々と仕事を受け、金曜日の夜になって初めて家に帰ってゆっくり寝ることが出来たという任達華は、今は役選びも以前より厳しくなった。よい映画に出演することが願いだという彼は、監督をすることも新しい目標だと言う。
自由になる時間は以前よりも多くなったが、その時間を無駄にはしてない。「以前は時間が無く、自分の好きな事が出来なかった。ここ数年、やっと写真やコンピュータや絵を勉強し始めた。でも遅いとは思っていない」。さらにスポンサーは上限を定めずいろいろな品を提供してくれ、子供の頃の夢が実現したとも言う。「家は広くない。今あるテレビはもう十分いいものだが、いまCMをやっているので、たくさんのテレビを家に置くことも可能だ」。
・カレンダーを作製
任達華は勉強することに対しては何も惜しまない。彼は映像音楽機器メーカーと契約しており、ごく普通のCMの仕事以外に、彼が撮影した作品を印刷しカレンダーを作って消費者にプレセントする事も会社が無条件でやってくれる。「ちょうど花を主題にした写真を撮った。これはいずれ開く個展の為にと思っている。もし誰か見てくれる人がいるなら、他の人と一緒に展示してもいいと思っている」。
写真は所詮は趣味、任達華は映画の仕事を放り出すことはない。役は意識して選んでいるのかと問うと、「そうだ。若いうちにいい映画に出ておきたい。いま撮影中の《黒社会》は、期待出来る映画だ。この映画は、ここ2、3年で最も力を発揮出来る作品だし、さらに突き抜けられる映画だ」。奨をもらう自信はあるかと言うと「期待出来る。この映画でさらに自分を向上できると思う」と任達華は答えた。by 2005.1.28「東方日報」紙版

さんざんどうしようもない映画に出た任達華、それもこれもけして無駄ではなかったんだろうな。任達華はどんな役をやっても不思議と嫌な感じのしない人だし、どんな役でも下品にならないのは、やはりもって生まれたものなんだろう。映画は実はそういう俳優個人の本質を見抜いてしまうものなんだろう。稚拙な香港映画では特に(笑)。
任達華の写真のスポンサーはキャノンで、香港キャノンのパーティーには、任達華がやって来るらしい。個展開いたら見に行きたいな。