李尚義(デビット・リー)

インスタントラーメンでしのいで、徐々に人気に

李尚義(デビット・リー)*1という名は見覚えがないだろう。しかし彼はすでに8年も香港芸能界にいて、20本もの映画に出演し、CMにも多数出演している。
デビットは芸能人の条件を十分に備えているが、彼個人は非常に地味で、彼に関するニュースやゴシップはゼロに近い。彼はアイドル並みの外見を備えているが、実力派として、その演技で知られている。《等候董建華發落》*2で01年香港電影金像奨最佳男配角にノミネートされており、受賞は出来なかったが、彼の演技が認められたことの証拠だ。
最近、李尚義には再び機会がやってきた。昨年撮影した香港電台のドラマ集《十封信之開封*3は、現在英文版を制作中で、「ニューヨーク・ドラマフェスティバル」と「シカゴ・ドラマフェスティバル」という海外の映画祭で上映される予定になっている。
李尚義は興奮ぎみに話す、「このドラマは全部で10話。篩(ふるい)にかけられ、僕が主演した回だけが参加できることになった。本当に嬉しい。劇中、僕は口のきけない人を演じて、やりがいがあった。僕たちはタイへロケに行き、ある場面は実に真にせまっていた。僕が口のきけない人を演じ、道を訪ねるのを望遠を使って撮った。口のきけない人が日常生活の中ではいとも簡単に差別を受けているかをカメラは写し出していた。僕はタイの人は親切だと思っていたが、撮影の時には、タイの人が口のきけない人をさけて逃げ去ってしまう。僕自身が差別を受けることになった」。
デビットは芸能界に入って以来多くの困難を経験した。苦労は価値がある思っている。彼は「もっとも忘れられないのは、呉鎮宇(ン・ジャンユー)と撮った《愛與誠》、最後、僕が死ぬ場面で、監督は僕に水の中に倒れるように要求した。しかしそこの水はとてつもなく臭さかった。僕は我慢したが、水から出るとすぐに僕の肌はまっかに腫れあがってしまい、綺麗な水で30分も流さなくてはならなかった。さらにこの映画では、呉鎮宇に本物の銃で5発も撃たれることになった。なぜならフィリピン*4での撮影では本物の銃で撮影するのは簡単なことだったからだ。もちろん弾は入っていないが、発射力が強力で連続5発も受けて、痛くて死にそうになった。」
芸能界に入れば名をなしたいと思うだろう。しかし8年になるが、彼はまだ名を知られていない。幸いなことに仕事は絶え間なくある。彼は引き続き努力をしていく。彼は「芸能界に入りたい人はよく考えた方がいい。この業界は本当に大変だ。最初、僕はモデルをしていて、仕事は多かった。その後、映画に出て、当初景気のいい時は、1日に5本も撮ったことがある。連続60時間不眠不休で仕事をしたこともある。僕はほんとに演技をするのが好きだから、これは価値があることだと思っている」。
彼は笑って言う「一番ひどい時には、3年間毎日インスタントラーメンを食べていたこともある。だから、あらゆる味のインスタントラーメンを食べた。幸いなことに、いまはそうやって日々を送る必要はなくなった。」
先だって彼は亞視の《美麗伝説2》を撮影して、初めてドラマでキスシーンを演じた。「今回は陳法蓉(モニカ・チャン)との撮影で、形式的なキスシーン、激しいシーンじゃなくてよかった」と、彼は恥ずかしそうに話した。by 2005.7.1「星島日報」禁無断転載

「星島日報」のインタビューはいつもなかなか面白い。おひさしぶりの李尚義くん。いや〜頑張っている。ハンサムだし、うまいし、いいんだけどな。そろそろ映画に出てくれないかな。亞視の《美麗伝説2》はいろいろな意味で見なくちゃいけないのかも。VCD買にいこうかな。しかし見ている時間があるのかが問題だ。

*1:李燁尚または李尚文と呼ばれていたこともあり、いまはこの名なのか? 彼の略歴についてはココを参照。

*2:この映画の内容についてはココを参照。

*3:訳せば「十の手紙の開封」といったところか

*4:この映画ではタイだかカンボジアの設定だったと思ったが、実際はフィリピンだったのか。