陳小春(その1)

ホントは・・・陳小春(チャン・シウチョン)は特別なスタイルを持った人だ。それを魅力ということも、やりすぎと言うこともできる。彼のこのスタイルは、ちゃらんぽらんな印象を人に与えたり、非常にリアルだと思われたりしており、注目せずにはいられない。
彼を形容する言葉は「可愛い」「可哀想」「面白い」「かっこいい」。それは、彼が出演する映画にも言えることだ。新作《打雀英雄伝》でもこのスタイルで出演している。「初めて李彩樺(レイン・リー)、元華(ユン・ワー)、彭敬慈(サミュエル・パン)と共演する。撮影時間は短いが、共演は楽しかった。いま映画を選ぶ理由は、楽しくできるかどうか、役柄やストーリーはその次ぎ。今回は役の上でも監督とよくコミュニケーションがとれた。みんなが集まって麻雀をして、技術を競いそれで終わりというような、普通のギャンブル映画とは同じではなく、人物の背景がよく描けていればいいと思う」。
近年、小春が撮影した映画は、ほとんどが喜劇だ。喜劇が好きなのだろうか?「実は自分の性格は面白いのが好きというわけではない。どうしたわけか、みんな喜劇をオファーしてくる。だけど喜劇は、いろいろ面白いことが出来るんだ。みんな映画は不況というが、驚かしてくれるような映画の題材を見付けてないだけだと思う。一杯の珈琲は、飲むだけじゃなく(ちょうど珈琲を飲んでいた)、他にもいろいろ使い道はある。映画製作者に発見されるのを待っているんだよ」。
小春は映画が好きだ。音楽にも心酔している。かつて彼はミュージカル映画を撮りたいと思っていたことがある。「ずっと前、ある人とミュージカル映画が撮れるといいと話したことがある。《如果・愛》は僕にオファーがなかったよ。いずれ《エビータ》のようなミュージカル映画を撮れたらいいと思う。これは好きな映画だから。30年代の上海が舞台というもの悪くない」。
映画についていえば、小春の頭の中には沢山の不思議な物語があるようだ。インタビューの間、彼が語る不思議で新鮮な物語りを聞いた。今の観客が望んでいるのは、びっくりする事だと思う。つまり決まりきったストーリーや製作ではなく、おどろくようなものを目指していけば、観客を映画館に引き付けることが出来ると思うと小春は話した。by「milk」241号

取りあえず、語ってます(笑)。コミュニケーション云々は、まああれですね(汗)。
今日は、どこみても李安(アン・リー)づくしなので、ちょっと雑誌から拾ってみた。