妄想(妄想 diary)

《妄想》蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、余文樂ショーン・ユー)、梁洛施(イザベラ・リョン) 
彭順(オキサイド・パン):監督


ストーリーは書かないほうがいいように思うので、敢えて割愛。
あらゆることが映画の中では曖昧。どれが妄想でどれが現実か、最後まで分らないつくりになっている。ただし、最初に御丁寧に「妄想」についての説明がされてしまう、これは余計。
見ている方は、すぐに蔡卓妍の精神状態が少々可笑しいと気付くし、彼女の言っていることがつじつまが会わないことも気がつく。ただ、何処までが真実でどこまが妄想なのかははっきりとは分らない。何回も同じ場面が登場し、妄想と現実が何回もくり返し語られてゆき、次第に真実が明らかになっていく。実は観客をも騙していて、最後の最後に真実を見せて、映画を見ていた私たちも妄想していた、という作りにしたのだろうと思う。その作り方は面白いと思ったが、普通のつくりのホラーサスペンス映画を期待してきた観客には、面白く無かったかもしれない。
それにしても彭兄弟ホント細い女性が好きだ(笑)。2006.10.28@旺角百老匯


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