玉女痴情

《玉女痴情》
陳寶珠、胡楓、張清、羅蘭 
楚原:監督 モノクロ 1968年 DVD


血は繋がっていないが、兄妹のように育った何小玲(陳寶珠)と古智明(胡楓)。智明は流行歌の作曲家でクラブ歌手たちに曲を書いている。ひょんなことから妹の小玲はクラブオーナーの息子・徐立強(張清)にすすめられクラブで歌うことになった。そんな縁で小玲と立強は自然とひかれあうようになり、婚約することに。智明は長年密かに小玲を想っていたのだが、ついに言い出せないまま。ところが立強の父は2人の結婚に大反対、立強をシンガポールへ連れて帰った。香港では小玲がただただ立強の帰りをまっていた。
3年が過ぎたある日、立強は父親にパスポートも取り上げられ、手紙もすべてチェックされていると知った小玲は、ひとりシンガポールへ立強を訪ねるのだが、優柔不断な立強は、父のすすめる結婚を断ることが出来ずにいた。失望した小玲は香港へ帰りつき自殺しようとするが、兄が彼女を助け、長年の想いを告白するのだが・・・・。


恋人たちが身分の違いで結婚を反対されたり、金を取るか愛情を取るか究極の選択を迫られたり、不治の病になったり、大映ドラマか韓国ドラマか(笑)。張清の気の弱い役や人のよい役、優柔不断役というのは決りキャラのようだ。そんな中でも、笑い、絶望し、涙しと、陳寶珠の魅力満載という映画。楚原ものとしては普通の出来か。


■□06年に見た映画一覧□■