功夫無敵(カンフー無敵)

《功夫無敵》呉建豪(ヴァネス・ウー)、陳國坤(ダニー・チャン)、林子聰(ラム・ジーチョン)、田啓文(ティン・カイマン)、梁小龍(ブルース・リャン)、樊少皇(ルイス・ファン)、黄伊汶(エマ・ウォン) 
葉永健(イップ・ウェンキン):監督


1940年代上海、二爺(田啓文)と董清揚(陳國坤)、2つの勢力がしのぎを削っていた。自分と同じ怪力を持つというまだ見ぬ父を探す阿力(呉健豪)は、二爺が仕切る拳館で働いていた。ある日、偽札を使った男・肥發(林子聰)と共犯と思われ、二爺から追われる羽目に。逃げ込んだ榮利樓で助けられるが、榮利樓の入り口は火事で焼け落ちてしまった。しかし榮利樓のセ叔(梁小龍)は何も言わず阿力と肥發を預かった。人力車引きとなった阿力は、ある日「クラブ金時代」の前から、金時代の歌姫で董清揚の女・龍兒(黄伊[シ文])を乗せた・・・。


アクションは動作監督の樊少皇はじめ、出来る人を集めたのだろう、出来る範囲で手は抜いていないと思う。主役の呉健豪は彼らに比べたら、恰好だけでも未熟ゆえ、力が強いだけの役を与えられたのかもしれない。それでも頑張ってはいるが、いかんせん動かない時の演技は、演技と言えるものではなく、かなり苦しい。しかし樊少皇の顔は濃い(笑)。
話しもいまひとつ説得力がないし、キャスティングもいまひとつ。若手を主役に置くには、脇をベテランや実力派で堅めるのが鉄則。だとすれば、龍兒の黄伊[シ文]も他の選択肢がありそうな。さらにもっと欲をいえば、二爺と董清揚も、《功夫カンフーハッスル)》を連想させるキャスティングではなく、別の人選であって欲しかったのだが・・・。


この映画、微妙な映画館の微妙な時間に上映されている。13日は頭部分を見逃したため、14日リベンジ。13日は観客3人か4人、14日は6人ぐらい。香港でも、すでに大陸版DVDが購入可能だし、新聞(雑誌もあるかも)広告以外、特に宣伝なしでは、こんなものか。
2007.10.13@華懋


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