神探(MAD探偵 7人の容疑者)(マッド探偵)

《神探》
劉青雲ラウ・チンワン)、安志杰(アンディ・オン)、林煕蕾(ケリー・リン)、林家棟(ラム・ガートン)、林雪(ラム・シュ)、張兆輝(チョン・シウファイ)、劉錦玲(ラウ・カムリン)、陳慧珊(フローラ・チャン) 
杜琪峰(ジョニー・トー)・韋家輝(ワイ・ガーファイ):監督


刑事の彬(劉青雲)は、かつて神さまと言われ、独特の方法で事件を解決してきたが、その常軌を逸した行為がエスカレート、ある日、退職する上司の目の前で自らの耳を切り取って餞とした。5年後、警察を止めて久しい彬を刑事の何(安志杰)が尋ねてきて、警官失踪とその警官の銃による殺人事件の捜査に力を貸して欲しいと言って来る。
彬は、何刑事には見ることの出来ない彬の妻と話し、普通の人には見えない「人の心の中の悪魔が見える」というのだった。


林家棟の心には7人の悪魔が住んでいる。その7人が登場してくると面白い。口笛を吹きながら7人が歩いているところや、銃をぶっ放そうとする張兆輝を止めようとする他の6人、7人が苦しそうに車に乗っているところなど、少々ばかばかしい画面が、なんとも笑ってしまう。話しは少しも難しいところはなく、心の悪魔を実際の人物で登場させたため、一見分かりにくく思えてしまうだけ。思いのほか普通のストーリーで少し拍子抜けなぐらい。期待しすぎたせいかも。もっと難解でもかまわないのだが(笑)。


林家棟は好きになれない俳優なのだが、上手いのは確か。劉青雲の丈の短いパンツを見ると、《我左眼見到鬼》の10歳児を思い出してしまう。安志杰の声は監督の鄭保瑞(ソイ・チェン/チェン・ボウソイ)が吹き替えていた。相変わらず、暗闇の撮影は綺麗。さらに相変わらず観塘でも撮影、おまけに銀河自社ビルや杜監督がオーナーの店もしっかり利用していた。2007.12.4@旺角百老匯


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