南北喜相逢

《南北喜相逢》梁醒波、劉恩甲、白露明、鍾情、田青、雷震 
王天林:監督 國・粤語 モノクロ 無字幕 電懋 1964年


《南北和》(id:hkcl:20080105)、《南北一家親》(id:hkcl:20080106)に続く広東人と外省人を描く喜劇の3作目。これも張愛玲(チャン・アイリン)が脚本を書いている。
不動産会社の社長・劉恩甲は娘(鍾情)と姪(白露明)が貧しい教師の田青や雷震とつき合っているのが気にいらない。ある日、田青のアメリカの叔母が香港に戻ってくることになった。彼女はアメリカで成功し、香港で投資しようとしている。それを知った劉恩甲は、ころりと態度を変えてなんとか田青を通して彼女に引き合わせてもらおうと考える。さらに雷震の父がその話しを聞き、彼女と仲良くなろうと考える。しかし肝心の叔母の予定が突然変更になった。その場しのぎに、金に困って学校に逃げ込んで来た知り合いの男(梁醒波)に女装させ、なんかと誤摩化そうとしたのだが・・・・。


前2作の単純な南北の対立ではなく、ひねり技でみどころは梁醒波の女装。女装した梁醒波を相手に男2人が口説いて愛を語り、梁醒波が必死にそれを退ける。女装したのをいいことに梁醒波は、白露明や鍾情に妙に馴れ馴れしく、雷震はそれを見て気をもんだり。田青は梁醒波の女装がばれるのではと冷や汗をかいたり。この後、息子の王晶が撮りそうな、かなりドタバタな喜劇になっていた。
2008.1.5@香港電影資料館「大娯楽家・王天林」


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これで王天林特集は終わり。