黒勢力

《黒勢力》陳小春(チャン・シウチョン)、洪天明(ティミー・ハン)、黄徳斌(ケニー・ウォン)、文頌嫻(アニー・マン)、陳寶轅(リッキー・チャン)、王子涵(エイダ・ウォン)、梁敏儀(ウィニー・リョン)、雷凱欣(ボニー・ルイ)、李思蓓(スーキー・リー)、王天林(ウォン・ティンラム) 
鍾少雄(ビリー・チョン):監督 2008年 DVD


釘(陳小春)は8年の刑期を終えて出所、友人の輝(洪天明)と内装の会社を作って仕事をしている。2人の妹(雷凱欣、王子涵)のため、今度はまともな生活を送ろうと考えている。しかし釘が黒社会に復帰してくるのではと思っているJohnny(陳寶轅)は必要以上に釘にくってかかってくる。
トラック運転手(黄徳斌)の彼女(梁敏儀)は、賭け事の借金が膨らみ、にっちもさっちも行かなくなり、Johnnyらになぶりものにされ、さらに息子は学校で同級生におどされ、悪の仲間に足を踏み入れていった・・・・。


かなり前に撮影、公開は今年1月下旬に密かに1館のみだった作品。昔ならいくらでもあった”ある程度な出来の映画”として上映されたであろうが、いまとなっては、上映は難しいのが分かる作品。
最近小春の出た映画でまともなものが何一つないのだが、前回の《葬禮揸fit人》(id:hkcl:20071025)よりは小春的にはよい。妹2人を持ったヤクザな兄。ある意味自分そのまま。それに小春に対峙する悪役の陳寶轅(《傷城》で梁朝偉にぼこぼこにされ、家に火をつける男)がいいのにも、かなり救われている。
下の妹を演じる王子涵はこの映画のプロデューサーでもある王晶の娘。なかなかどうして度胸があるのか、思いのほかいい出来。彼女と文頌嫻を除いた女性陣3人はセクシー系だが、けしてセクシー売り映画でなない。
小春に集客力がないからしょうがないのだが、1館といわず、3館ぐらいで公開してくれたら映画館で見られたのに。ちなみにかなり暴力的なのでIII級指定。


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