馬己仙峡道

エルヴィス・チョイ。孟廣美(ジェシー・モン)、呉耀漢(リチャード・ン)、呉嘉龍(カール・ン)、徐錦江(チョイ・ガムコン)、瞿穎、賈曉晨(JJ) 
秦大慶:監督 


きらびやかで美しく上品な人々の裏に潜む闇。
骨董品の私立博物館につとめる神秘的な女性・サマンサ(孟廣美)は、かつて東京で高級娼婦だった過去を持つ。友人ケイト(瞿穎)からのSOSに、元警官(徐錦江)を雇って彼女を助け、新しい人生を歩ませようとするのだが・・・。


インディペンデントフィルムにしては、題材も出演者も協賛企業も、観客に配られたパンフレットさえも豪華だと思ったら、監督はロンドン生まれの華僑で、CM制作者だった。美しいものの撮り方はよく分かっている(美しいものを美しく撮れる)ようで、美しいものは美しく映し出される。香港映画の他の監督にはない、ゴージャスな画面を創り出せる。しかし各ショットは上手く撮れても、2時間近い映画を構築していくのは難しいようで、物語がつまらない。もしこれで面白い物語なら、これまでの監督にないゴージャスな映画が出来上がっただろうに。


孟廣美、呉嘉龍、監督らが会場に来ていたのだが、何より嬉しかったのはナマ徐錦江。英語名がエルヴィス・・・。かっこいいんだ、これが。
2008.11.22@The Grand Cinema(香港亞洲独立電影節)


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