非誠勿擾(誠意なる婚活/非誠勿擾)(誠実なおつき合いができる方のみ)(狙った恋いの落とし方)

《非誠勿擾》葛優(グウ・ヨウ)、舒淇スー・チー)、方中信(アレックス・フォン)、范偉、徐若瑄(ヴィヴィアン・スー) 
馮小剛(フォン・シャオガン):監督


秦奮(葛優)は、結婚相手を探して恋人募集広告を出した。ゲイになってしまった友人、墓地のセールス、辺境の地の少数民族の娘、性に対して極端に興味のない女性などと会うが、気に入った人はいない。ある日、約束の場所にやってきたのはスチワーデスの笑笑(舒淇)。秦奮は一目見て気に入るが、笑笑は約束したのを後悔している様子。実は笑笑は妻持ちの男(方中信)とつき合っているのだが、男は待ってくれといい、妻とは別れられないでいる。そんな情況に我慢できなくなった笑笑は、衝動的に恋人募集広告を見て連絡してきたのだった・・・。


馮小剛とは相性が悪いのだが、今回は可もなく不可もなく。普通話母語とする人がかなり見に来ていたようだが、その方々がよく笑うのだが、私はちっとも可笑しくない。当然全編普通話だから、字幕に頼らざるを得ない。ストーリーは分かるが、葛優が理屈っぽくしゃべるので、字幕を見るのが追いつかないところもちらほら。どこが可笑しいのか分からず。


葛優アメリカ帰りで、映画の最初に変な発明を金持ちに売りつけているのだが、その後映画の中では働いていないのに、墓を買ったり、家を買いそうになったりと、お金に不自由はしていない。嫁探しに北京から杭州に行ったり、スチワーデスの舒淇と北海道に行ったりしている。舒淇は方さんのことが好きだが、方さんは妻と別れてくれない。方さんはビジネスマンらしいが、何をしているのか不明。きっと頻繁に飛行機に乗っているのだろうと思われる。出て来るのはこ洒落た場所ばかり。つまにこの映画は大陸のトレンディドラマなのだと思う。それがいまいち、私には面白くない。
なので、方さんが出て来ると方さんだけを見る(といっても出番は少ない)。妻と別れない中年男の役はなかなかいいキャスティングだが、当然声は吹き替えだ。しょうがないので、次は風景を見る。阿寒湖なんか映っていてちょっと嬉しいけど、別に北海道に行かなくてもいいような物語。そんなところもトレンディドラマなのかも。大陸では大ヒット中らしいが、その理由が分からないまま終わっていった。
2008.12.25@UA朗豪坊


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