쌍화점(霜花店)(霜花店(サンファジョム)運命、その愛)

《霜花店》チョ・インソン趙寅成)、チュ・ジンモ(朱鎮模)、ソン・ジヒョ(宋智孝) 
ユ・ハ(柳河):監督


高麗末期、王を護衛するためによりすぐられた親衛隊がいた。その隊長・洪麟(チョ・インソン)は王(チュ・ジンモ)の信頼と愛を受けていた。元からの干渉を受ける高麗は元から妃(ソン・ジヒョ)を貰うことで難をのがれていたが、跡継ぎを作らない王に元は刺客を寄越して来た。そこで王は最も寵愛をかける親衛隊隊長の洪麟に自分の代わりに王妃と寝室を共にするように命じる。王の命令であったはずの2人の関係に次第にのめり込んでいく洪麟。王は・・・・。


香港ではIII級(18禁)で公開。
女性には興味を持てない王を演じるチュ・ジンモの嫉妬や失望がもっと狂おしく描かれているといいのだが。かなりかんばっていたと思うが、もっとどろどろしていてくれていいのに。王に愛されるチョ・インソンは、私的には美男子に見えず、他の人選だったならと思う。表情もいまひとつかな。
話題は、王と洪麟、洪麟と王妃の大胆な性描写と言われているようだが、王と洪麟は特に激しいとは思えず、洪麟と王妃はたしかにIII級なりだが、それほど驚くに値せず(隠すべきところは隠しているので)。どうしても見ていて《色、戒》を思い浮かべてしまったのだが、残念ながら監督の想像力不足か、《色、戒》の構図の方が圧倒的にいいし、激しく見える。王妃のソン・ジヒョは顔から想像できない低めのいい声で、印象に残っている。2009.5.19@MCL徳福


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その後、韓国人の友人から聞いたところ、オリジナル版はもっと長く、香港公開バージョンはかなりカットされているそうだ。長かったら、もっと感情のもつれが連綿と描かれていたのだろうか??