近年、旧正月映画はすっかり洋画に圧されており、損をしないようにと多くの映画会社は旧正月映画をあきらめていた。しかし昨年、東方電影公司の旧正月映画《家有[喜喜]事2009》は成功、最も興行成績がよかった。これに刺激され、他の映画会社も来年の旧正月映画を撮ることが決まった。東方電影が再び古天樂（ルイス・クー）、鄭中基（ロナルド・チェン）、呉君如（サンドラ・ン）を起用して《家有囍事2010》を撮影する以外に、寰亞公司は杜琪峰（ジョニー・トー）と韋家輝（ワイ・ガーファイ）のコンビに旧正月映画をオファー、出演者には東亞とAmusic所属の10人のスターを起用する。
また邵氏は李力持（リー・リクチー）監督で旧正月映画《七十三家租客》の撮影が決まっており、呉君如、鄭中基、古天樂、楊千嬅も出演する。英皇は成龍（ジャッキー・チェン）と王力宏（ワン・リーホン）主演の《大兵小将》で迎え撃つ。来年の旧正月香港映画は4本で、近年になくにぎやか。洋画は現在のところ特に目をひく作品はなく、来年の旧正月映画も香港映画が力を発揮しそうだ。
4本の香港映画では、寰亞の民初喜劇が最も吸引力がある。杜琪峰と韋家輝のコンビに大いに期待が持てるうえに、劉徳華、鄭秀文、黎明、楊千嬅、任賢齊（リッチー・レン）、大陸の張國立、黄暁明（ホアン・シャオミン）、張涵予（チャン・ハンユー）など、キャストも豪華。特に注目は鄭秀文と楊千嬅の初共演だ。
鄭秀文と楊千嬅は過去長いあいだ、音楽界では宿敵と看做され不和報道も多い。2人は相次いで林建岳の会社所属になっていたが、衝突を避けるため鄭秀文を東亞に、楊千嬅を黎明のAmusicに所属させていた。しかし来年の旧正月映画で林建岳は、あえて2人を共演させることにした。2人はこれまで共演したはことなく、破天荒なこと。また劉徳華と黎明は2003年《無間道III終極無間》で共演しており、新鮮さという点では女優2人の共演には及ばない。
by 2009.5.28「頻果日報」
