「志明與春嬌打擂台」

「志明與春嬌打擂台」座談会
ゲスト:郭子健(デレク・クォック)、麥曦茵(ヘイワード・マック) 
司会:朗天(ロンティン)


4人の立法会議員がつくる経済動力という機関が主催、金像奨を受賞した若手監督・郭子健と脚本家・麥曦茵を招いて、受賞作品や現在の香港映画の現状、それぞれの苦労やこれからを聞くという座談会。以下ランダムにまとめ。(映画の主旨などすでにあちこちですでに語っていることだとは思うが)

郭子健:

    • 「打擂台」は「懐かし映画」だという人がいるが、僕はそう思っていない。「青春映画」だと思っている。青春というのは年齢ではなく、心持ちの問題だ。
    • 僕らは常に過去を懐かしんでしまい、以前はよかったのに、今は駄目だといってしまう。前に友人の家に行った時、そこの7歳の息子が、「前はよかった。だってウチは広かったし、郭さんがいつも遊びに来てくれたし」っていうんだ。7歳だぜ。7歳の子供も過去の方がいいんだ。でも今が駄目だからといって、これから先もずっと駄目なわけわけではない。いまを打破するために努力をしていくことが大事なんだ。
    • 大人が今の若いものは・・・・という。自分が学生の時も、大人に今の若いものは・・・と言われたが、今の大人も自分が若い時はやはり「今の若いものは」と言われたのだ。子供の時は大人というのはある権力があって、ある意味絶対だった。親も学校の先生も、警察官も。彼らに言われれば、それは従わなければならないものだと思っていた。でも自分が大人になって分かった。その時の大人も完璧ではなかったんだって。
    • 陳惠敏と梁小龍の戦いが見たかったと言われ:時間がなかったのと、陳惠敏の体調が思わしくなったので出来なかった。もし時間があり、準備が出来るなら、可能性はあったかもしれないが、無理だった。

(続く)