《海》
張活游、紫羅蓮、呉楚帆、白燕、李清、張瑛、容小意、黄曼梨 
呉回:監督 1963年 モノクロ


日本軍に占領されている香港から密かにマカオに小舟で渡ろうとする15人の人々。無事に大海に出たが、日本軍の検閲で密航が発覚する。抵抗を試みるが乗っていた船は沈没し、木ぎれなどにつかまって漂流した8人だけが、小島に流れ着く。島の周囲は海で、断崖の上には日本軍の通信基地があった。ここを脱出する手立てはあるのか?
8人は夜に紛れて、断崖を登って通信基地に近づく。通信員を殺害、手榴弾をもって日本軍に近づき自爆しようとするが発覚し、全員が捕まってしまう。あわや銃殺かという刹那、崖下にのこっていた一人が銃を持って現れ、全員を救い出す。しかし通信が途絶えたことで基地の異常を知った本隊から兵士が船でやってくる。絶対絶命かと思われた時、一足先に遊撃隊がやってきた。遊撃隊は爆弾をしかけ日本軍兵士を撃退し、8人は遊撃隊とともに島を去るのだった。


抗日もの。「犠牲的精神を持ち、利己的な考えを改め、敵に向かってみんなで力を合わせていけば道はかならず開ける」という教え。全員海に浸かるし、断崖も登る、俳優も大変だ。
それにしてもここに登場する日本軍兵士は何かにつけ「バカ」と言って人を殴る。そういう印象なんだろう。戦場でのご飯は飯盒で炊いていて、それを「日本の飯」と言って香港人が食べているのはちょっと笑った。
2011.6.26@香港電影資料館「人人為我、我為人人:中聯電影」


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