파란만장(釣鬼)

《釣鬼》朴贊郁(パク・チャヌク):監督


夜釣りに出かけた男が女性の死体を釣ってしまう・・。という話。パク・チャヌクらしくブラックなユーモアもあり。
一番の話題は全編iphone4で撮影した短編だということ。思ったよりは鮮明で、スクリーンに映し出すとほどよい荒れ具合で独特の風情がある。iphone4が新たな映像の可能性を引き出しており、映像製作の選択肢のひとつとなるのか?
今やビデオも手軽になり誰もが映画を撮れる時代。そんな時代には、どんな機材で何を撮るのかが問題になってくる。特に短編や実験的な作品の場合、選択肢の幅が広がるのは面白いことだ。一眼レフカメラでムービーを撮影することも可能だし、スマートフォンでも撮影可能だ。映像が撮れるものならなんでも使える。では何を撮るのか、さらには題材によって使う機材を選んでいく。そこに新しい絵柄が生まれ、創作の可能性が広がっていく。隠し撮り風な絵柄を創り出すなら、スマートフォンで撮ればすぐにそれなりな画像が出来てしまいそうだ(笑)。
今回の《釣鬼》はもちろん撮影したままの画像なのではなく、ポストプロダクションを経ているだろうから、やはりいち機材としてiphone4を使用したのだろう。だとすると、iphone4の何がパク・チャヌク監督を引きつけたのか気になるところだ。
2011.8.14@夏日國際電影節(香港藝術中心)


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