葉璇、大陸に制作会社を設立

葉璇と王毅。無線電視専属俳優出身の葉璇(ミッシェル・イエ)は数年をかけ過去を洗い流し、銀幕に躍り出た。昨年は香港電影金像奨において映画《意外》で最佳女配角(最優秀助演女優)をつかみ取った。少し前、葉璇がオーナーとなり大陸で葉璇工作室を設立して人民元を稼ぐことになり、ドラマ制作の準備をしている。2000万元を投じて制作する第1作目はドラマ《尋你到天涯》で、金燕玲(エイレン・ジン)にオファーをし、母娘を演じる。
近年、銀幕へと活躍の場を変えた葉璇、映画《竊聽風雲2》では出演シーンは多くない。しかし刑務所を出所し自宅へ帰るシーンでは過去の悲しい出来事を思い出し泣く場面が評価されている。過去数年、幸いなことに彼女は、杜琪峰(ジョニー・トー)、荘文強(フェリック・チョン)、麥兆輝(アラン・マック)らと仕事をしてきており、その過程で制作に多いに興味を持ったようだ。葉璇は演じ、さらに余力で制作もこなし、出資者にもなるという。
今年初め葉璇は、北京に葉璇工作室を作り、自ら大陸ドラマをプロデュース、最初の作品はちょうど撮り終わったところで、2000万元を投資した現代劇《尋你到天涯》だ。今日、北京で記者会見が行われる。2作目は制作費が増え4000万元となる民初劇《第九個寡婦》で、来月9日から撮影が開始されれる。
第1作目《尋你到天涯》は2か月かけて撮影し、葉璇はプロデューサーで出演もし、金像奨と金馬奨を受賞している金燕玲と親子を案じる。物語は葉璇が婚約者の王毅と結婚の準備中に、未来の舅は父を殺した仇だと知る。その後、母親の金燕玲が2人の仲を裂くが、葉璇は妊娠していることに気づき子供が生まれる。生まれた子供は祖母の金燕玲によって捨てられ、母と娘は反目。葉璇は夫と子供を捜すというものだ。
何が葉璇を制作側に回らせたのかと問うと、彼女は電話インタビューで「好いドラマを作ろうと思ったら、初めの段階から脚本とスタッフがとても重要です。私は俳優をしていて、ある時、脚本を変更してよりよくしたいと思っても、それが出来ないことが分かったのです。機会があれば自分で最初からやってみたいと思いました」と話した。葉璇は杜琪峰、荘文強、麥兆輝を大変評価しており、「彼らとの仕事では沢山のことを学びました。荘文強と麥兆輝は脚本家、監督としてもトップで、脚本はまるで1つのビルの基礎のようです。杜琪峰は映画のマイスターです。彼らの映画への情熱と誠意をとても評価しています」。2011.8.24「蘋果日報

女優が自ら制作会社を持つといえば、先駆けは范冰冰だろう。冰冰影視傳媒有限公司(通称:范冰冰工作室)で自らプロデュースしてドラマを制作している。