殺手歐陽盆栽

《殺手歐陽盆栽》
蕭敬騰(ジャム・シャオ)、林辰唏(リン・チェンシー)、曾志偉(エリック・ツァン)、黄立成、趙正平、馬念先、周秀娜、張國柱、林郁智、曾志偉 
李豊博・尹志文:監督


殺し屋の騙神(曾志偉)は引退しようと弟子の歐陽盆栽(蕭敬騰)を黒道(ヤクザ)の冷面佛(黄立成)に紹介した。冷面佛はまず手始めに運の悪く冷面佛を怒らせてしまったオタク(林郁智)を殺すように歐陽盆栽に命令した。ターゲットを捕まえ、車に無線機を積んでラジコンよろしく車を動かし、ターゲットを脅した。ラジコンの操作を誤り車は横転、ターゲットは意識がなく愕然とする歐陽盆栽。それからというもの歐陽盆栽は人を殺さない殺し屋になった・・・。


原作は九把刀の小説「殺手」シリーズ。物語はブラックなユーモアの中にラブストーリーを練り込んでいて、なかなか面白い。チープとかっこよさの間を行き来して、危ういところで水準を保っている。
出演は、歌手の蕭敬騰、この映画のプロデューサーでもある曾志偉、ベテラン張國柱、香港の周秀娜、《海角七號》の馬念先など。歌っている時はパワフルで魅力的な蕭敬騰だが、素の顔はけしてハンサムとはいえない少し情けないようなぼーっとした容貌。人を殺さない殺し屋という役がよく似合っている。馬念先の保険屋も面白い。この人、本当はミュージシャンなはずなのに・・・。ほとんど台詞を言わない張國柱も面構えだけで画面が締まる。そしてオチはいえないが、オチ見て激しく笑う!
ところで、1978年生まれの九把刀と1973年生まれの彭浩翔は5歳ほど歳が離れているが、感覚的になんとなくどこか似ているように思う。
2011.10.27@香港亞洲電影節(The One)


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