鬼視 於是、我們同看小城晝夜 大野狼之死 關公大戰外星人 

《鬼視》吉井和之:監督 (日本)

若いサラリーマンが韓国に商品を売り込みに行く。ホテルの部屋のテレビに何故か別の部屋が映っている。女性が映っているので、主人公は隠しカメラでどこかの部屋を見て居るような気分になってつい見てしまうのだが・・・・。
この話が発展すれば、ホラーにもなりそうな雰囲気だが、何故か香港の観客は笑っていた。おかしいといえばおかしいけど・・。
それよりおかしかったのはこのサラリーマンが韓国に売りに行く商品。日本語を韓国語に翻訳してくれるという器械なのだが、翻訳の性能がよくなくておかしい。そしてサラリーマンの名前は高木と言っているのに中文の翻訳が何故か「溝口」となっていたのはもっとおかしかった。謎。

《於是,我們同看小城晝夜 》羅家南:監督 (香港)

殺人犯と捜査官?の会話。一番嫌いなタイプの映画であった。とにかく理屈っぽく変な哲学を語っていた。俳優たちの化粧や話し方など、舞台風で変だなーと思っていると、それは本当に舞台だということが後になって分かる仕掛けになっている。そのあたりは、そいう演出方法もあるかとは思うが、とにかくよく分からない理屈をこねていた。

《大野狼之死》梅諾謙:監督 (香港)

母が亡くなり、田舎に戻ってきた男が、森にまつわる傳説と思い出したくない過去を思い出していく。子役の顔がなかなかいい面構えで面白かったが、成人してからの主人公の顔がいただけない。始めはいい感じかと思ったが、結末がいまひとつ納得できない。森や狼が出てくるお伽噺と香港人若者がどうしても結びつかず、見ていて違和感がつきまとう。

《關公大戰外星人》梁仲文:監督(香港)

《關公大戰外星人》
地球に宇宙人が攻めてくる。中国政府は秘密兵器を送り込むが宇宙人強し。そこへ現れたのがなんと関羽だ。バカです。低予算で力一杯作った映画。画像状態の悪さや造形の幼稚さをが相まって、得も言われる面白さ満載。宇宙人も秘兵器も着ぐるみ。関羽なんて顔は化粧だ。バックに映る香港の風景になんとか実写を合わせ、さらに稚拙な特殊効果。ばからしくも楽しい。制作は香港理工大の学生。
これらは短編映画コンテスト「鮮浪潮2011」に参加の作品。
2011.12.10@百老匯電影中心(鮮浪潮2011)


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