鴻門宴

《鴻門宴》黎明(レオン・ライ)、馮紹峰(フォン・シャオフォン)、劉亦菲(リウ・イーフェイ)、張涵予(チャン・ハンユー)、黄秋生(アンソニー・ウォン)、陳小春(チャン・シウチョン)、安志杰(アンディ・オン) 
李仁港(ダニエル・リー):監督


項羽(馮紹峰)と劉邦(黎明)の鴻門宴を題材にした物語。ストーリーは割愛。
いつも物語がぺらぺらで、見かけ倒しの李仁港にしてはよくできました(まる)。大根役者ぎみな黎明の劉邦。敵役の項羽を演じる張震似の馮紹峰はハンサムで面構えもよく、背も高く大変見栄えがする。そしてハンサムに悲劇はよく似合う。張涵予や黄秋生といった演技派の俳優たち、意外にはまり役だった樊噲役の陳小春、虞姫役の劉亦菲などで周りを固めることで黎明の劉邦を際立たせるというアイドル映画的作りが功を奏していたのかもしれない。しかし黎明の目張りが変だったのと音楽と武器のデザインがいまいちだった。他にも変なところはあるが、全体としては比較的よくできていたと思う。
ところで項羽役の馮紹峰が気になるので調べてみる。1978年上海生まれ。父は紡績業を営み、資産10億と言われる富豪のお坊ちゃまで一人っ子。しかしご本人は富豪の二代目だとは認めておらず、普通の家庭の出身と言っているらしい。母親の影響で小さい時から文芸が好きで、バイオリンを習うなどし、高校から上海戲劇學院へ入学、同校を卒業、1998年大陸でテレビデビュー。その後、2006年、2007年には無線電視でもテレビドラマを撮影しているようだ。また映画《每當變幻時》にも出ていたようだが記憶なし。現在は、華誼一押しの俳優、ということのようだ。広東語が出来ることにはなっているが、今回はやはり吹き替えられており、歐錦棠が声を当てている。
2011.12.10@The One百老匯


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