極速天使

《極速天使》劉若英(レネ・リュウ)、湯唯(タン・ウエイ)、田中千絵張栢芝セシリア・チョン_、林志颖(ジミー・リン)、韓宰碩(ハン・ジェソク)、程伊、鄭佩佩(チェン・ペイペイ)、北村一輝、姜武 
馬楚成(ジングル・マー):監督


タクシー運転手の小依(湯唯)は、カバンをひったくられた客を乗せて、ひったくり犯人を追跡。ついには犯人を追い詰め警察に引き渡した。カバンをひったくられた客は、実は「流光速」という名の女性レーシングチームのコーチだった。小依のドライブ技術を見込んだ客・高峰(ハン・ジェソク)は、小依を「流光速」のメンバーに迎え入れた。「流光速」いちのレーサー韓冰(劉若英)はレーサーの浅野(北村一輝)との結婚式当日、パートナーの遊[金美](張栢芝)に裏切られたことを知り、酒におぼれて自暴自棄になっていた。しかし韓冰は怪我をした妹の手術代のために、再びレースに挑もうとしていた。そのパートナーとなるべくスカウトされた小依もまた、子供の頃のトラウマを克服すべく、レースにかけようとしていた・・・。


自らの心の傷を克服するための物語ととれるが、まったく感動しない、面白くないのはこまったものだ。主役の劉若英が、年齢からいってもイメージからいってもレーサーとはほど遠いところにいると思えるし、他の出演者たちもみな、レーサーというイメージとはそぐわない。ただ面白く見たのは、客演だった張栢芝。最近見た張栢芝の中では最もこの役が一番よかった。これまでのいい子の役はもう似合わない。こういうイヤな女の役を演じるといいのではと思った。とことんイヤな女、女同志の友情よりも男の愛を取る、権力や金しか信じない女、もしくは金を手に入れ男を手玉に取ろうとする女、を演じれば再ブレイクしそうな気がする。《星願》で清楚な可愛い張栢芝を見いだした馬楚成が、今度はイヤな女の張栢芝を見いだしたのだ。馬楚成、やはる見る目がある!
それにしても、香港、台湾、大陸、韓国、日本とあちこちから俳優を集めたものだ。従って、この映画(広東語版)、張栢芝以外は全員吹き替えだった。
2012.01.06@UA朗豪坊


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