人山人海

《人山人海》
陳建斌、陶紅、呉秀波 蔡尚君:監督


石切場で働く鐵の弟が何物かに殺害される。警察がなかなか犯人を捜しだせないと知った鐵は、自ら殺人犯の行くへを追っていく。途中、元妻に出会ったりするが、ついには殺人犯が鉱山で働いていると知り、自らも炭鉱夫となり殺人犯を追いかけていく。


英語字幕のみで鑑賞。途中から面倒になったので字幕はあまり熱心に読んでおらず、細部の理解に不安あり。
たかがバイクを盗むためだけに人をメッタ差しにして殺してしまう犯人の残忍さが、白い(石灰岩か?)風景の中で際立つ最初と黒々とした最後の炭鉱との色の対比が面白い。埃ぽっかったり、薄汚れていたり、すすけていたりと、ちっとも綺麗なところは出てこないいかにも外国の映画祭受けしそうな中国映画だが、不思議な力強さを感じる。それにしても何故《人山人海》という題なのだろうか。
この映画、中国大陸の審査を経ず香港映画としてベネチア映画祭に出品し最優秀監督賞を受賞している。
2012.3.31@香港國際電影節(The Grand Cinema)


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