「胡導服飾佈景美學」

出席:張西美 本来予定されていたもう1人、梁華生は仕事のため出席ならず。


張西美さんは《笑傲江湖》の衣装担当。衣装を担当した映画は多くなく、すぐに映画とは距離を置いてしまって、現在は自分の好きな、もの作りをしている(織物をしているようだ)。しかしこの時の経験からかぶりもの(帽子)の第一人者と言われている。
古装片の衣装を作るにあたって参考にするのは壁画や絵画などだが、中国がまだ開放されていなかったため、台湾や日本の書籍を参考にしていた。
胡金銓は当時、明朝の大家と見なされていた。こだわりもあったが固執することはなく、例えば皇帝の衣装である龍袍の模様は、明と清では異なっており、いまほとんど人が思い浮かべる龍袍の模様は清の時代のものである。明時代の龍袍だと観客は間違っていると誤解するだろうと考え、あえて清時代の龍袍で撮影した。
笑傲江湖》では徐克の事務所の一角に衣装部屋がつくられ、そこで作業をした。デザイン画は胡金銓が書いており、色などはなぜか英語で指示が書かれていた。張西美さんが胡金銓監督と直接話す機会はあまり多くなく、また当時北京語があまり上手くなかったため英語で話しをしていた。
(思い出したら続きを)
2012.1.13@香港電影資料館