女高生飼育

《女高生飼育》
朝倉葉子、江角英明、京町一代、宮城幸生、星野美恵子、富永佳代子、波多野博 
本田達男:監督 1975年 東映


ある雨の夜、女子高生が傘をさして家への道を急いでいると、帽子を目深に被った男が女子高生を襲い、拉致して自宅へ連れて帰る。男は女子高生を脅し裸にして、手錠をし、足を縛り、目と口ガムテープで塞いだ・・・。


安アパートに住む男は鳥を飼っていたり、タイプライターで英語の文章を打ったりとスタイリッシュなハードと見せてはずし、拉致した女子高生に手錠したり、足を縛ったりとSMっぽいと思わせているが、まったくそんな事はなく、後半、主従の関係が逆転かと見せて、それもなく、あらゆる事が期待を裏切り、途中からほんわかしてしまう展開。
一番笑ったのは、買い物に出た男(手に提げる黄色い買い物籠もおかしいのだが)が、家に置き去りした少女が逃げるのではと焦り、急いで戻ると扉が開いていて、やはり逃げたのかと思って部屋に駆け込むと、少女はたらいで髪の毛を洗っている。ほっとした男が買ってきた野菜の葉っぱをかじるというシーン。野菜の葉っぱですよ! 万事がこういった調子で外してくれる。
実話を元にした物語らしく、もっと突き詰めると普通に面白い映画になりそうだ。


2013.8.12@ラピュタ阿佐ヶ谷復活!東映ニューポルノのDeepな世界
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ラピュタのサイトから写真を転載しましたが、問題があればコメント欄にご連絡ください。