阿片台地 地獄部隊突撃せよ

安藤昇、ペギー・潘(潘迎紫)、南原宏治佐々木孝丸菅原文太、久保菜穂子 加藤泰:監督 1966年 ゴールデンぷろ 松竹配給


中国人捕虜を助けようとして上官に逆らった宇留木少尉(安藤昇)は、地獄部隊とよばれる最前線に送られた。途中八路軍に襲われたが美しい中国人娘(ペギー・潘)が宇留木を救ってくれた。地獄部隊とは辰巳(南原宏治)という分隊長の下、軍の資金源となる阿片を栽培している場所であった。そこで宇留木は、自分を救ってくれたあの中国人娘を見かけた。。。


関東軍が阿片の売買にかかわっていたという話しはあるようなので、そのあたりをおおいに脚色して作ったのか。香港映画でいえば《監獄風雲》のような捕らわれの身になった人々が極限状態でいかにして生き抜くかというお話しに色恋もプラス。主人公安藤昇の宇留木少尉はこんな状態でも中国人の美しい娘に恋してむちゃしたり、南原宏治扮する部隊長は非道でありながら、人妻(久保菜穂子)へ寄せるやるせない想いを胸に秘めていたりと、人間極限でも、いや極限だからこそ愛が必要と、暴力的なシーンと妙に情緒的なシーンが混在する、かなり変な映画でした。
2015.04.07@シネマヴェーラ渋谷(祝・芸能生活50周年 安藤昇伝説)
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