馮紹峰（ウィリアム・フォン）、陳柏霖（チェン・ポーリン）、鍾漢良（ウォレス・チョン）、陳喬恩（ジョー・チェン）、王珞丹（ワン・ルオダン）、袁泉（ヨランダ・ユアン）、賈樟柯（ジャ・ジャンクー） 韓寒（ハン・ハン）：監督 2014年
中国の東の果ての島に暮らす3人、馬浩漢（馮紹峰）、江河（陳柏霖）、胡生（高華陽）は、教師の江河が西の果てに赴任することになり、見送っていくことにした。その途中で女優を目指す幼なじみの女性や文通相手、異母姉を尋ねたり、詐欺師に騙されたりして旅をしていく。
中国大陸を東から西へと旅するロードムービー。最初に登場する東の島は強い風が吹き荒れまるでアイルランドかどこかの島のようだし、長く続く道と荒れた大地はアメリカかどこかのようで、見た事のない素敵な風景ばかりが出てくる。映画の内容もこれまで見たどんな中国映画とも違う。とても愛おしい映画。中国もこういう映画が撮れるようになった、いやこういう映画を創る人が出てきたんだと感心するし、中国にはまだ観た事のない風景がいくらでもあり、そこからいくらでも物語が紡ぎ出せるんだと羨ましくも思う。
監督の韓寒の父は小説家で、自身も小説家でカーレーサー、音楽もして映画監督もするというマルチな人。これが初めての長編映画だというのにこの完成度。こういう人が新しい中国映画を創っていくのかもしれない。
2015.04.14@シネマート新宿
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