八仙飯店之人肉叉燒包(八仙飯店之人肉饅頭)

《八仙飯店之人肉叉燒包》
黄秋生(アンソニー・ウォン)、李修賢(ダニー・リー)、關寶慧(エミリー・クワン)、劉兆銘(ラウ・シウメン)、成奎安(シン・フィオン)、黃柏文 邱禮濤(ハーマン・ヤウ):監督 
1993年


澳門黒沙の海岸で人の体の一部が見つかった。指紋から被害者が判明した。そのころ警察に、たびたび大陸から人捜しを依頼する手紙が来ていたが、刑事たちは無視していた。ところが被害者と尋ね人のどちらもが八仙飯店と関わりのある人物であることがわかり、刑事たちが八仙飯店を尋ねていくと、持ち主から店を譲り受けたという王志恆という男が店を仕切っていた。店の持ち主はカナダ移民しており行き先は分からないと王は話す。つぎに刑事たちは上司である李Sir(李修賢)を伴って再び八仙飯店を尋ねると先日までいたレジ係の女性がやめていた。また店の二階には前の店主が残した写真が部屋に残ったままになっていた。怪しい何かを王に感じた李Sirは、部下に王を見張るように指示した。。。


実際に澳門で起こった殺人事件を元に作られた作品。猟奇的な殺人と人肉を饅頭にして客に食べさせたと言われているセンセーショナルな事件であるが、加害者が獄中で自殺したために事件の本当の動機は謎である。
王は些細な事に激高しいきあたりばったりで人を殺してしまうように見えて、実は用意周到なのではと思わせるが、やはりどこか抜けていたりとかなり分裂気味。そして何より恐ろしいのは、警官に幾ら痛めつけられても自白せず、ついには精神が崩壊しても自分が罪に問われるぐらいなら自殺して見せるという強靱な意志。こんな異常な人物を黄秋生が乗り移ったようにあますところなく演じきっている。第13回香港電影金像奨を主演男優賞を受賞したのも納得の怪演。
それにしても、あの子役たちはトラウマにならなかったか心配だ。
ちなみに、犯人の人権を無視した強引な取り調べや、かなりいい加減な澳門警察のありようは、今なら明らかに訴えられるレベル。
2015.08.03@ヒューマントラストシネマ渋谷(スーパークレイジー極悪列伝)
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