進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

《進撃の巨人 ATTACK ON TITAN》
三浦春馬長谷川博己水原希子本郷奏多三浦貴大桜庭ななみ松尾諭渡部秀水崎綾女武田梨奈石原さとみピエール瀧國村隼 諫山創:原作 尾上克郎:特撮監督 樋口真嗣:監督


100年以上前に突然現れた巨人に人類のほとんどが喰われしまい文明は崩壊、生きの残った者たちは巨大な壁を三重に築いてその中で暮らしていた。
壁の中で生まれ育ったエレン(三浦春馬)は壁の外へ出たいと願っていた。ある日、エレン、ミカサ(水原希子)、アルミン(本郷奏多)が巨大な壁の足元までやってくると、突然壁を超える巨人が出現し、人類はふたたび恐怖に陥れられた。


98分のほどんどが巨人が人を襲っているのだが、あまり恐怖を感じないのは私が歳取ったせいか。
巨人には生殖器はなく、どうやって繁殖するのか分からない。攻撃されてもすぐに再生するが、唯一の弱点はうなじで、ここを大きく損傷すると消滅するという。これはただ単に大きな人型をした怪獣にすぎないのでは。つまりゴジラとなんら変わりない(東宝だし)。ゴジラは核実験によって出来たのだが、果たして巨人は何によって出来たのか今のところは謎だ。後編でそこは解き明かされるのか。それともただ人類が破滅するだけなのか。
ところで一つ気になったのは、ミカサがピアノを弾くシーン。曲は「The end of the world」。元曲は、亡くなった人を思って歌ったと言われており、日本語では「この世の果てまで」と訳されているが、直訳すれば、「世界の終わり」。主題歌を歌うバンドの名であり、後編のタイトルでもある。つい最近見た、中国映画《後會無期》(いつか、また)でも同じ曲が使われており(歌詞は中国語になっている)、むなしさは伴っているがかすかな希望を含んでいるように感じた。本作でもミカサの心情の吐露に使われているよう思うが、今、何故この曲なのかと考えさせられ、強く印象に残っている。
2015.08.04@シネマ・ツー b studio(極上爆音)
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