西遊記之孫悟空三打白骨精(西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人)

《西遊記之孫悟空三打白骨精》
郭富城、鞏俐、馮紹峰、小瀋陽、羅仲謙、費翔、陳慧琳 鄭保瑞:監督 2016年 広東語


三蔵法師(馮紹峰)は天竺へ佛教の経典を取りにいく途中、五行山で狂暴な虎に襲われた際、山に封じ込められた孫悟空(郭富城)に偶然出会い、言われるままに封を解いてやることになった。同時に沙悟浄(羅仲謙)、猪八戒(小瀋陽)とも出会うことになる。
4人はある荒ら屋にたどりつく。荒ら屋には老女と2人の娘がいたが、実は白骨夫人(鞏俐)とその手下が取り憑いたものだった。白骨夫人は三蔵法師を食べてしまえば、もう生まれ変わることはなく永遠の命が得られるという。しかし孫悟空の目はその正体を見破り彼らに手をかけてしまう。白骨夫人らは人間の殻をすて逃げ去っていた。しかし三蔵法師沙悟浄猪八戒には、孫悟空が村人を殺したとしか思えなかった。
ほどなくして4人は雲海西国にやってきて国王の歓待を受ける。国王は、子供たちが白骨夫人の犠牲になっていると三蔵法師に訴えたのだが。。。。


西遊記之大鬧天宮》(モンキー・マジック 孫悟空誕生)に続く鄭保瑞が監督する《西遊記》の2作目。孫悟空は前作の甄子丹から郭富城に替わっている。特殊メークと大量のVFは変わらず。小瀋陽は顔が確認できるが、羅仲謙にいったてはまったく誰だか分からなかった。だとしても羅仲謙、出世したものだ。郭富城にはこういう性格付けの役がよく似合う。そして驚くのは鞏俐。こういう映画に出るのも驚くのだが、化粧でいろいろお直ししているにしてもとても美しいのも嬉しい驚き。そしてたぶん仇役は初めてだと思うのだが、それがとてもいい。
前作ではほとんどの舞台が天空で、浮遊感に満ちていたが、今回はなんというか、地面に足がついているのに重力をあまり感じないのは変わらないが、地球上というよりはどこかの惑星で起こっているようで色調も含め荒涼感ともいうべきか無機的な風景が心に残る。その荒涼感は風景に留まらず、人物のキャラクター付けにも感じられて、暖かみの少ないドライなキャラクターになっているように思う。それがとても鄭保瑞っぽいと感じた。
2016.08.11@Cinemart新宿
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