炮製女朋友(ヴィッキー・チャオのマイ・ドリーム・ガール)

鄭伊健(イーキン・チェン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、谷徳昭(ヴィンセント・コック)、呉耀漢(リチャード・ン)、梁静、雷頌徳(マーク・ロイ)、廖碧兒、周麗淇(ニキ・チョウ)、張達明(チョン・ダッミン)、郭力行 葉偉民(イップ・ワイマン):監督


父(呉耀漢:大自動車会社の社長)は、ある日、10年前にいなくなった娘(趙薇)を見つけだした。娘は上海の下町で、身なりもかまわず、男に混じって働いていた。父は娘をウチに連れて帰り、失った10年を取り戻し、娘になんとか上流階級に相応しい恰好と振る舞いを身につけさせようと、香港からイメージコーディネーター(鄭伊健)を雇い入れた。初めて鄭伊健を見たときから、心ときめく趙薇。しかし鄭伊健、金は使うが、いったいぜんたい能力はあるのか? ついに鄭伊健の実力が試される時がやってきた・・・。


全体の話は、変形マイフェアレディ(別名、趙薇のコスプレ)+駄目男の再生。軽くていいんだけど、いまいちなのは、やっぱり脚本が甘いんだろうね。鄭伊健のキャラが、もっといい加減度が激しいと面白いと思うのだが、古天樂ぐらいオーバーにやってくれてもOK。なんだか、物語の初めから、鄭伊健がいい人に見えちゃうんで(ネタバレになるのであまり詳しく言えないが)、ちょっとソレが損。
映画の中で趙薇が七変化なのは、鄭伊健のコーディネートセンスが無いってわけなのだが、趙薇っていうのは、変な恰好しているときの方が似合うのは何故だ。あの過剰気味の顔が災いしているんだろう。
プレミアの時は彼女、カラーコンタクトしてたけど、目のでかすぎる人には似合わない。服もブランド物なんだろうけど、なんか田舎臭く見えちゃう。もっと似合う服があると思うんだが。
この映画、大陸で公開することを前提として作ってるのがよく分かる。「香港人はすぐ人を騙すのか」とか、「いい加減なやつばかりなのか」「お金に関してはこすい」というような表現が何回も出てくる。自虐的ギャグ。それに対して「香港人唔衰得[ロ架]!!」ってやってますけどね(笑)。鄭伊健、普通語を話すかと思ったが、そんなことは無く(笑)、趙薇が吹き替えだった。大陸公開じゃ鄭伊健が吹き替えられるんだろう。


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