戀上你的床

鄭秀文(サミー・チェン)、古天樂(ルイス・クー)、劉青雲ラウ・チンワン)、蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、呉君如(サンドラ・ン)、梁家輝(レオン・カーファイ) 陳嘉慶(チャン・ガーヒン):監督


雑誌記者鄭秀文は、つい最近、女好きの彼氏・劉青雲と別れたばかり。警察官一のハンサム古天樂は、警察のキャンペーン・キャラクターに選ばれ、紙の人形になって街のあちこちにお目見え。すっかり有名人。そんなハンサム警察官のゴッシプは「どうやら女性といたす能力がないらしい」ってこと。八掛雑誌記者の鄭秀文は、編集長の命を受け、古天樂に取材を申し込み、噂の真相をさぐろうと。警察官になった理由を聞かれた古天樂は、学生の時に、バスで痴漢にあった女子高生を助けられず、それがきっかけだったと話した。実はその女子高生は鄭秀文??


笑わしてもらいました。鄭秀文はいつものとっちらかりキャラだけど、今回はどうにか踏みとどまっている。古天樂はホント、コメディの方がいい。劉青雲と蔡卓妍が笑えるんだが、このカップルはまったく現実味がなくてね(苦笑)。蔡卓妍が劉青雲に向かって「性的幻想はあるの?」って聞くこと自体がもうすでにコメディだって(笑)。
今回テーマは「セックス」ですから。それがいやらしくならずに笑い飛ばせるのは、実は出演者がみな艶めかしい「セックス」を連想させないキャラだからだと思う。鄭秀文も蔡卓妍も肉感的じゃないし、古天樂も恰好はいいけど、セクシーってキャラじゃないし(これには異論のある人もいるかもしれないけど・笑、少なくとも映画の中ではセクシーってキャラじゃない)、劉青雲にいたっては(あ、これにも異論のある人はいるとは思うけど、劉青雲のセクシーはやっぱりコメディになっちゃうってことにしておいて・笑)・・・。唯一、呉君如と梁家輝が艶めかしいかも(これもコメディだけどね)。呉君如、梁家輝は《江湖急告》《金鶏》に続いて、すっかりカップル役が定着している感あり。
鄭秀文の設定が八掛雑誌記者だから、当然、香港のマスコミを皮肉る。雑誌記者がわざわざ日本まで、ヤクザの葬式の取材に行くとか、不倫カップルが日本のそれも伊豆の温泉にお忍び旅行しちゃうとか、かなり話は「今」(笑)。チョコボール向井、全裸(後ろ姿)で登場。初日、9:30の銅鑼灣、總統戲院には、笑い声が響いたのでした。


■□03年に見た映画一覧□■