コオロギの戦い

昨日、旺角で「コオロギ」を戦わせる賭博で、115人が逮捕された。いまどき、コオロギを戦わせてたんですね。これコオロギ友の会をヤクザ様が利用したといっていますが、このコオロギ友の会っていうのが存在する事が、すでにすごい。
この友の会の場所は、バードガーデン近くらしいのですが、昨日のテレビのニュースではバードガーデンに取材してました。バードガーデンでは、鳥の餌用の生きたコオロギを売っているからです。取材された餌屋のオヤジは「鳥に食べさせるのは、小さいもの。戦わせるのとは違う」。インタビューアーが「戦わせるのはどこで手に入れるのか?」と聞くと、「自分で捕まえるか、大陸から買ってくる」と言っておりました。コオロギに詳しい人々。
さてこのコオロギを戦わせるというのは、どうやら清朝に起源がある模様。《ラストエンペラー》だ。近いところでは1950、60年代にかなり流行ったが、廃れて久しい。いまやお年寄りが懐かしむ程度だとか。だから昨日掴まった人の最高齢は80歳。歴史研究家が言うには、50、60年代上環のあちこちの酒楼では、鳥(鳴き声を競う)とコオロギを戦わせるのが大流行。コオロギには、小説の主人公の名や、将軍の名を付けたりしていたという。優雅。
ところが大陸では、いまだファンがいるらしく、強いモノは1匹5000ドルで取引されているとか。なんでも山東省寧陽のコオロギが有名。さらに全国規模のコオロギ友の会があるそうで、毎年、北京でもコオロギの戦いが行われているとか。