劉徳華、偉仔・木村と激戦

梁朝偉《2046》、劉徳華龍鳳鬥》、成龍《新警察故事》は国慶節に正面から対決する。しかし劉徳華鄭秀文主演の《龍鳳鬥》は臨戦を避け、白龍王が選んでいた上映に相応しい日である9月23日上映開始をあきらめたため、新寳院線(配給)に突然空きが出来てしまった。「寰亞」は《2046》と《新警察故事》2つの勢いに怖気づいて2作品との対戦を避けたといえる。
また、「澤東」は《2046》の出演者、梁朝偉木村拓哉王菲、鞏俐、張曼玉、劉嘉玲、章子怡張震、董潔ら9大スターをそろえ、9月28日盛大に香港プレミアを行う準備をしている。
2作品は興行成績を考え夏休み公開をあきらめて、大陸の国慶節にあわせ公開しようとしており、それぞれ大陸の配給元獲得に動いている。しかしキャストにおいて優勢な《2046》が優位で、製作に数年を費やしたこの作品に対しての関心はなはなだ高い。加えて《十面埋伏》以来、大陸の配給会社は中国語映画の配給に一生懸命だ。また成龍のアクション映画は大陸マーケットが望め、《2046》と互角に闘えると見られているため、9月24日からの公開に変わりはないだろう。
それにくらべ、杜琪峰の《龍鳳鬥》は、キャスト、題材ともに弱いという印象は免れない。したがって2作品との交戦を避けるのは理解できる理由だ。しかし公開時期の変更は配給会社には頭の痛いことになった。急遽選ばれたのは意外にも、容祖兒、劉青雲主演の《身驕肉貴》だった。
龍鳳鬥》の上映は10月中旬で、その理由を《2046》《新警察故事》との正面対決を避けるためと「寰亞」は認めており、すでに始まっていたプロモーションは一時停止に。幸いにも協賛企業はそのままで、新しい上映スケジュールにあわせ宣伝を行う。また、白龍王は10月の良い日を再び選ぶことになるようだ。by 2004.8.17「東方日報」

龍鳳鬥》は賢い選択だ。香港の人々の多くは、王家衛映画は「退屈な映画」ととらえている。しかし話題作は見ておこうという人が多いのは事実。それに今回はたった7分でも木村拓哉がいる。香港でも木村拓哉知名度はめっぽう高い。ついこの前の日曜日にテレビドラマ「GOOD LUCK!!」の放送(TVB)は終わったばかりだ。さらに「エジンバラ映画祭」をすっぽかすだの、木村の出番は増えるのかなど、とにかく話題に事欠かない。これも作戦だったらすごいが(笑)。
また《新警察故事》は、ディーザーで現在少しずつトレイラーが長く詳しくなっている。トレイラーを見る限りは、成龍本領発揮という感じ。西洋映画で不満のたまった成龍が原点に戻って思う存分活躍する(してほしい)のだろう。こちらも期待は大きい。
それにしても、杜琪峰も白龍王頼み?