龍鳳鬥

劉徳華アンディ・ラウ)、鄭秀文(サミー・チェン) 杜琪峰(ジョニー・トー):監督


国慶節時期に公開が予定されていたが、同時期公開の《2046》と《新警察故事》におそれをなして公開日を遅らせていたが、《2064》の成績を見ると、その時期公開でも問題なかったのでは(笑)。
お馴染みの劉徳華鄭秀文のコンビ、今回は2人とも泥棒。映画の中の苗字が「盗先生」と「盗太」ってのもね(苦笑)。劉徳華鄭秀文の泥棒の「元夫婦」と、鄭秀文に求愛する呉嘉龍と一癖ありな呉嘉龍の母・胡燕[女尼](尹子維の母、元邵氏の女優)。騙し騙され、宝石を心を盗んでいく。


オープニングがとってもかっこよく、ちょっとワクワクさせる。さらに始まってから半分ぐらいまで、とっても洒落ていて面白い。音楽も小気味よくて、お洒落にお洒落に作ろうとしたのだろう。それでもちゃんと杜[王其]峰(ジョニー・トー)風味は忘れず忍ばせている。特に探偵2人と胡燕[女尼]のやりとりと立ち位置はまさに杜[王其]峰。しかしこの話し、何処に落として行くのかってところで、見ていて心配になってくる。そして実際の結末がちょっと気に入らない。他の落とし方だったら好かったのになぁと思うのだが。一部イタリアでロケしているようなのですが、「ウディーネ」とテロップが入る。ここ毎年、香港スターや監督を呼んで香港映画祭を開催しているところ。これはサービスかな(笑)。
2004.10.16@旺角百老匯


■□04年に見た映画の一覧□■


盗むといえば、杜琪峰の次回作は《文雀》(スリの意味)と言っていたと思う。最初の予定では任達華(サイモン・ヤム)がやるといっていようだが、最近見た記事では古天樂(ルイス・クー)になっていた。稼ぐ映画の方に路線変更したのでしょうか? 

訂正。調べたら《文雀》はやはり任達華で撮影が始まっているようです。これまた《PTU》なみに、すぐには出来ないのかも。古天樂が主役らしいのは《選老坐》でした。

もうちょい追加。《文雀》は任達華と林煕蕾(ケリー・リン:《全職殺手(フルタイム・キラー)》の劉徳華&反町の彼女役)。《選老坐》(親分を選ぶという意味)は梁家輝(レオン・カーファイ:《柔道龍虎榜》)、古天樂(ルイス・クー:《柔道龍虎榜》)、張家輝(ニック・チョン:《大事件》)、張兆輝(チョン・シウファイ:《大隻[イ老](マッスル・モンク)》の張栢芝をいたぶる上司。《大事件》ほか杜琪峰作品最近の常連)應采兒(チェリー・イン:《柔道龍虎榜》の売れない歌手)と、過去杜琪峰作品に出た俳優たちで固めるようです。