天下無賊(イノセントワールド 天下無賊)

劉徳華アンディ・ラウ)、劉若英(レネ・リュウ)、葛優(グウ・ヨウ)、李冰冰(リー・ピンピン) 
馮小剛(フォン・シャオガン):監督


長距離列車の中で繰り広げられる泥棒(スリ)たちの戦い。
劉徳華と劉若英は泥棒コンビ、ところが劉若英が足を洗って普通の生活がしたいといい出す。納得出来ない劉徳華。そんな折り、劉若英たちは、偶然知り合った愚鈍な青年と同じ列車に乗り込むことに。彼は寺院の改修でためた大金をもって田舎に帰るところだった。ところがこの列車に乗り込んだスリは劉徳華だけではなかった・・・・。


いまひとつ面白くないんだな。テンポがゆっくり。スリどうしの技の競い合い、お金の奪い合いも、もっといろいろ面白く出来ると思うのだが。ストーリーも劉若英は改心して徳を積みたいなどと言って、他のスリから青年を守ろうとし、最初は劉若英の真意が分からない劉徳華も、ある事をきっかけに改心してしまう。そして最後には警察が勝つ。あれ? 
葛優の台詞に、ことわざや成語(四文字熟語のようなもの)があって、台詞の面白さを理解するのが少し困難だったのも、今ひとつの原因だとは思う。香港人はどう見たのかは改めて聞いてみないといけない。
ほとんどの映画館では広東語吹き替え版(劉徳華と林家棟は自分の声)で公開されているので、まずこれを見て、今日は一部の映画館で公開されている国語版を見た(国語版ではたぶん全員自分の声だと思う)。それは台詞回しと声を確認したかったから。広東語吹き替えは、かなり近い声の人でやっているけど、違和感があったのは、実は劉若英。彼女、かなり独特な話し方なので、この雰囲気は吹き替えでは難しいのだろう。あと葛優の台詞は、やはり国語の方がしっくりくる。広東語ではどうも変。


1回目は、旺角百老匯で初日夜10時の回を見たのだが、がらがらだった。 UA朗豪坊が45ドルで安いので、このところこっちに客を取られている可能性があるので、はっきりとしたことはいえないが、チケット売場に列が出来なかった。今日の新聞によると、大陸では、初日で500万元稼いだそうだが、香港では木曜日の初日は、30万香港ドルどまり。この土日どれくらい入るのか?
尚、監督のマザータングが北京語で、出演俳優の大多数が北京語をマザータングとしているので(劉若英は台湾ですが)、この映画、私的には中国映画です。
(旺角百老匯と港威)


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