PTU

横の路地では林雪がバナナで滑る任達華(サイモン・ヤム)、林雪(ラム・シュ)、邵美琪(マギー・シュウ)、黄卓玲(ルビー・ウォン)、黄浩然(レイモンド・ウォン)、高雄(コウ・ホン) 
杜琪峰(ジョニー・トー):監督


東京では今公開中だというので、DVDにて鑑賞。ネタバレはないが、まっさらな気持ちで見たい人は以下のくだらない見方は読まない方がいい。もう何回も見ているので、その素晴らしい内容はさておき、地理的なこと(実際の地名とロケ地の違いなど)が気になってしょうがない。任達華らが見回るのは尖沙咀の彌敦道の東側に集中しているが(広東道は除く)、実際はいろいろな場所でロケをしている。その一部を見てみよう。

  • 物語の最初、何文展(任達華)らが見回りを始めるべく車を下りるのは尖沙咀・加拿分道。途中、雨に降られ、雨具を取りに車に戻るときも同じ場所。
  • 馬尾、廬沙(林雪)が出会う火鍋屋は九龍城の実在する火鍋屋「方榮記」。ココ美味しい事で有名。2度ほど行ったことがあるが確かに美味しい。店のオヤジも親切。ただし美麗な店ではないのと広東語オンリーなので、行きたい人は覚悟のこと。
  • 沙が車にいたずらされて九龍城の火鍋屋から走って追いかけて行き、バナナの皮で滑るのは、最後に沙自身が利群大厦と語っているが、ロケ地は海を越えた中環・機利文新街。このあたり杜琪峰は好みらしく、劉徳華アンディ・ラウ)と鄭秀文(サミー・チェン)《龍鳳鬥》では表通りの方を俯瞰で使っている。
  • 馬尾が刀で背中を刺されながら自分でタクシーを運転して息絶えるのは、警察の無線では尖沙咀・河内道、ロケは観塘・巧明街。
  • 沙が銃の模型を探すのは旺角・仁安大厦の路地に実際にある模型屋
  • 邵美琪がガラスの割れた車を発見しコールする尖沙咀・嘉蘭圍、尖沙咀・信義街ともにロケ地はたぶん観塘だろう。
  • 展らが逃げるチンピラを追いかけ痛めつけ、喘息の発作だろうというのは、尖沙咀・金馬倫里のさらに路地。
  • チンピラから聞き出した馬尾の手下がいつも巣くっている場所は、尖沙咀・棉登径のビル。ロケ地は観塘の古いビルらしい。
  • 沙と展が落ち合うのは中国冰室。尖沙咀回りの展がわざわざ旺角の中国冰室でお茶(中国冰室は実在する店)しているのは可笑しい。ココ、オヤジのたまり場という感じのごくごく普通の冰室なので、行きたいなんて思わないように(笑)。さらに実際の中国冰室は夜中には開いていない。
  • 大眼、光頭、張麗君(黄卓玲)、展、沙らすべてが最後に集結する尖沙咀・広東道、ロケ地は別の場所。たぶん観塘ではないか。(観塘ではないようだ)
  • 最後、沙が銃を取り戻すのも、もちろん中環・機利文新街。

「ロケ地・観塘」が多いのは銀河映像が観塘にあるからか? 何回も見ていると、こんなしょうもない見方をしてしまう(滝汗)。
《PTU》ロケ地で検索が多いので、ロケ地の写真はココに。


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