주홍글씨(赤色誘惑)(スカーレットレター)

ハン・ソッキュイ・ウンジュ 
ピョン・ヒョク:監督 DVD


刑事(ハン・ソッキュ)には、妊娠中の妻と愛人(イ・ウンジュ)の間をうまく行き来している。しかし、ある殺人事件の被害者の妻を調べていくうち、その妻の不思議な魅力にも惹かれるようになる。そして3人の関係もしだいに均衡が崩れていくことに・・・・。


そうたくさんの韓国映画を見ているわけではないので、ハン・ソッキュは《シュリ》しか見ていないし、イ・ウンジュは、《バンジージャンプする》《恋愛小説(永遠の片思い)》《太極旗飄揚(ブラザーフッド)》だけしか見ていない。イ・ウンジュで印象に残っているのは《恋愛小説》。強さとはかなさをあわせ持ったような、不思議な存在感だったと記憶している。
この映画では、ハン・ソッキュイ・ウンジュも、私が見た数少ない映画と明らかに印象が違っていた。ハン・ソッキュについては、1作しか見ていないので、比べるのははばかられるが、しきりに髪をかきあげる仕種や顔つきも、自信たっぷりのかなり嫌味な役に思えた。イ・ウンジュは、《恋愛小説》で感じた、少しばかりの田舎臭い感じはすっかり影を潜め、あか抜けてクールな印象になっていた。
殺人に絡む夫と妻と愛人(かどうかは不明だが)の関係が、刑事と妻と愛人の関係に投影されていくようなストーリーになっているのだが、物語り展開のスリルや最後に向かっていく破滅的な感覚が、今一つうまく描ききれていないような気がした。残念ながら、香港ではDVDのリリースのみで、劇場公開はないので、スクリーンで見れば、印象が多少違うかもしれないが。
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