「香港風格」

「香港風格」「香港風格」
胡恩威:著


香港という都市を建築という角度から見る本。写真+文章。建築好きには、写真のアングルなど参考になる。本には多くの写真が掲載されているが、表紙以外はすべてモノクロ。本の紙質がいまいちよくないのだが、それを狙ったのか。もしそうなら、日本の出版なら、もっと徹底的に狙うのにな〜。惜しい。
著者は香港生まれ、香港育ち。香港大学と倫敦建築学協会で建築設計を学ぶ。80年代から香港の建築と都市の発展についての文章を書いている。また劇場作品(舞台美術)にもかかわり、主な作品は《半生縁》《東宮西宮》《大娯楽家》など。
本の表紙は「浴徳池」、古いタイプのサウナ。《半支煙(わすれな草)》でも登場する(id:hkcl:20040922#p1の外観参照)。なお男性専用。
↓《半支煙》のどこで登場するのかと質問いただきましたので、VCD買ってきました(今後は自分で確認してくださいね・苦笑)。
3か所あります。まず、曾志偉(エリック・ツァン)と謝霆鋒(ニコラス・ツェ)が九龍紋を捜して、マッサージに行った場面で部屋の中だけが写る(ちょっと分かりにくい)。次が九龍紋が来るというので、浴徳池の前にバンを止めて貼っていて、謝霆鋒が曾志偉に父親の夢を見たと話す場面(看板もはっきり写る)。最後が、呉君如の本屋に閉じ込められたあと、謝霆鋒が浴徳池に行って、九龍紋と阿豹の話を尹楊明から聞く。内部が写ります。