《旺角黒夜》ロケ地めぐり

東京では《旺角黒夜(ワンナイト・イン・モンコック)》が公開になったということで、みなさんお好きなようなので、わかる範囲で少々ロケ地を探ってみよう。
《旺角黒夜》ってくらいで、もちろん旺角が舞台の映画だが、旺角だけではロケできず、他の場所も使っているし、位置関係も継ぎはぎがある。

  • 最初モノクロ画面で写るのは、旺角・西洋菜街の町並みと旺角百老匯戲院となりのケンタッキーの看板。通菜街50「金漢」実際はこんなところ
  • 呉彦祖が投宿する萬年青年酒店は、油麻地と佐敦の間に実際にある宿で、大陸客が多い。
  • 老六(林雪)をつれ、苗Sir(方中信)らが麺を食べるのは、旺角・上海街と豉油街の角か、または佐敦・北海街と廟街の角(こちらの可能性が高いと思う)のどちらかの屋台群。
  • 呉彦祖がホテルを出て食事をし、ホテルに戻ろうとすると、ホテルに踏み込んだ警察官が帰るところ。これは実際の萬年青年酒店の前で撮影。
  • 次のカット、呉彦祖が林雪と電話で話し、居所を聞かれ近くの看板を見る。「樂園潮洲牛丸」この看板は旺角・豉油街と花園街の角近くの店の看板。
  • 呉彦祖が女ともだちからもらった手紙の住所は「香港九龍油麻地廟街129-131 二楼」。
  • 呉彦祖が「こんなに人が多い、なんの祭りなのか?」と聞く場面は、旺角・西洋菜街から亞皆老街を東に見る。
  • 呉彦祖張栢芝がステーキを食べる店は、山林道のレストランではないかと思うがこれはかなりふたしか。ただし、爾冬陞の事務所がすぐ近くにあるはずなので。ここはかつて、小春、鄭伊健、張栢芝の《辣手回春》でも使っている。
  • 林雪の店・大雄電訊、旺角・砵蘭街あたりにあったような。
  • 旺角警察だと思わしき建物。旺角警察署でないことは確かだが、どこか分からず。
  • 呉彦祖張栢芝が砵蘭街の夜総会から銃を持って逃走、苗Sirらとニアミスする陸橋は、旺角と太子の間・旺角道のKCR旺角駅と新世紀広場へ繋がる陸橋の上。
  • この後、警察の偉いさんにまだ殺し屋を捜せないのかと嫌味をいわれ、苗Sirが噛み付くのは、旺角・洗衣街を山東街あたりから豉油街方面を見る感じ。
  • 阿九がいるのは煙廠街。ロケは尖沙咀
  • 車保羅が殺し屋がいると密告。場所は通菜街50、金漢。実際にある建物。通菜街=女人街。金漢は女人街と奶路臣街の角。
  • 張栢芝が田舎へ帰る準備をし、疲れたといって呉彦祖と同じベットに寝る部屋のロケは元朗(これは新聞記事になっていた)。
  • その続きで7-11と隣に粥屋があるのは佐敦。これほど間口の広い7-11は旺角周辺にはない。
  • 最後、苗Sirが呉彦祖を追い掛けるのは、ロケは佐敦(新聞記事になっていた)、道の両側に固定の屋台(夜なので閉めているが緑色のものが見える)がある通りは限られている。
  • 映画の最初となかほど、方中信と錢嘉樂が座って話す場面。尖沙咀

ロケ地まとめ→ココ
この映画、手持ちカメラを多様してアップが多く、引いた映像が意外に少ない。看板などが見えないため(CGで消している可能性も大きい)、場所の特定は思いのほか難しい。なお、彌敦道の西側は環境がよろしくないので、ロケ地を歩いてみたいなどと思っても、夜には女性1人で歩かないこと。昼間でも露出過多の服装で、化粧ばっちりで闊歩するのは厳禁。別の職業の人に間違えられる可能性あり。また昼でも人通りの少ない場所では特に気をつけること。
・このblog回りの《旺角黒夜》関係リンク

  • 方中信(アレックス・フォン)インタビュー id:hkcl:20050602
  • 爾冬陞(イー・トンシン)インタビュー id:hkcl:20040528