「風水師 読みながら学ぶ広東語」李兆麟・田中真澄：著
青木出版公司 HK$185
北京語は辞書も教材も種類が豊富だが、広東語は辞書といっても、語彙が少なく勉強していくと役にたたなくなってしまう。教材も同じで、初級はなんとかなっても中級以上の学習者にはいい教材がなかった。先だって香港で出版されたこの本は、そんな不満を解消してくれる。
漢字表記、イエール表記、日本語訳を同じ頁に記載して見やすく、使いやすい。語彙、文型についても日本語で説明がされている。さらにCD付きで、正しい発音と聞き取りの練習ができる。
著者の李兆麟は、香港中文大学新雅中国言語研習所の広東語教員のトップ。田中真澄は元香港日本文化協会日本語講座や香港大学SPACEの講師などを勤めた人。広東語教育の専門家と日本語教育の専門家が協力して出来たのが本書だ。
中級以上とは基本文型は習っていて、すでにある程度は話せる人のこと。中文大学の講座ならレベル4もしくは5ぐらいということだ。
