姜大衛、狄龍、汪萍、金霏
張徹：監督 1970年 邵氏 DVD
大成功した《報仇》と同じ姜大衛、狄龍、汪萍の組み合わせで臨んだのが本作。
人気歌手・強宜（姜大衛）の元へ、居所が分からなくなっている初恋の人・水仙（汪萍）から手紙が届く。「いつものところで待ってるわ」。出かけていった強宜を待っていたのは、昔の強宜の行状を知っているヤツらだった。強宜はかつて強盗殺人を犯したことがあったのだが、今は更生し、2度と過ちは犯さないと誓っていた。ヤツらは今は人気歌手になった強宜に過去をばらすと脅かし、さらに水仙の居所を教えると犯罪決行をせまった。1度は突っぱねた強宜だが、最後には、事務所の金庫の鍵のコピーを取ることになってしまった。しかしこれはヤツらの仕組んだ罠だった。ヤツらにはもっと大きな目標があった。罠にはまり計画に加わざる得なくなった強宜、本当の目標である宝石店へ乗り込んで行くと、そこにいたのは、なんと捜していた水仙だった。強宜は、犯罪を犯す直前に思い留まったが、強宜の無実を証明してくれる人物は息を引き取り、強宜と水仙は警察から追われる身に・・・。
かつて島流しになった鍵師が、今は更生して働いているが、ある時ふとした罠にはまり、再び犯罪に手を染めざるを得なくなる、というような、この前、東京で見た再放送の「あばれん坊将軍」のようなストーリーだった（笑）。
姜大衛のマネージャーの事務所には、壁いっぱい男の上半身裸の写真が貼ってある。ボクシング姿なのだが、やっぱりこれは張徹の趣味か（汗）。相変わらず打たれ強すぎる姜大衛は、死にそうでけして死なない。優男（姜大衛）はとことん虐められる運命だが、最後が意外にも悲劇ではなく、普段の張徹からすれば、カタルシス不足かも。
ついでながら「強宜」はやっぱり「ジョニー」って発音するのよね？ 姜大衛の歌は誰が吹き替えているのだろうか？ それと〜、周杰倫って、ちょっと姜大衛に似てる（暴言）。
歌手で強盗といえば、同じ張徹の《大盗歌王》というものあり。これについてはまた改めて。ただ、この映画の主演男優・林沖についてはせんきちさんのサイトの方のココに詳しい。
■□05年に見た映画の一覧□■
