打雀英雄傳

《打雀英雄傳》
謝賢、岳華、丁[王凧]、錢小豪、戴良純、關海山 李沛権:監督 1981年


4人の各国雀士の戦いで岳華に破れた關海山は、麻雀界から引退すると宣言した。そこにイギリスからコンピューターを勉強している甥(錢小豪)が帰って来た。關山海が自分の持つ9つ雀荘と3つの倶楽部を甥に譲ろうとすると、内縁の妻(丁[王凧])が麻雀も出来ない小僧に雀荘が経営できるわけがないとつっかかる。關山海は、6か月後、2人が麻雀で勝負をし、勝った方にすべてを譲ることにした。


錢小豪は、まずはかつて叔父と競った老雀士を尋ね教えを請うが、すでに足をあらって長いただの老人とかした雀士からは、学ぶには限界があった。老人は伝説の雀士・燕西楼を訪ねるようにという。しかし燕西楼の居所が分からず手がかりを捜しまわる錢小豪。ある日、スチワーデスの彼女を迎えに空港に行くと、見知らぬ中年男(謝賢)と親し気にしている彼女を発見。急ぎその場を離れようとする錢小豪を彼女が呼び止め、中年男を紹介する。「私の兄・燕西楼」。燕西楼に弟子入りしようとする錢小豪だが、動作は鈍く、動体視力も悪い、記憶力も悪いと判断される。特訓を積んで出直すことにする錢小豪・・・・。


《[ロ歴][ロ古][ロ歴][ロ古]新年財(アンディ・ラウの麻雀大将)》や《雀聖》より遥か前に麻雀映画はやっぱりあった。麻雀の出来ない主人公がいろいろな馬鹿らしい修行を積みながら、いっぱしの麻雀打ちになっていくという修行映画。今見るとテンポもゆっくりだし、大笑いするほどの馬鹿らしい修行でもない。しかしクリスマスに公開されたこの映画、当時かなりのヒットで、この年の興行成績トップ10のうちの1つだったという。


謝賢(パトリック・ツェ)、いわずと知れた謝霆鋒(ニコラス・ツェ)のパパだが、基本的に二枚目でキザな役ばかりで、香港人にいわせると、顔はいいが演技は下手ってことになる。この映画の頃は、一番生産本数が減っていた頃だと思うが、まだ普通の二枚目(1936年生まれらしいので、この時は45歳)。69歳!!の今の方が怪しさ1000倍の存在感。


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