金馬奨脅迫される

2005 台湾金馬奨
今年の台湾金馬奨は今週の日曜日(13日)に台湾の基降(キールン)で開催される。舒淇(シュウ・ケイ/スー・チー)、楊千嬅(ミリアム・ヨン)、梁詠琪(ジジ・リョン)、黄秋生(アンソニー・ウォン)、楊采妮(チャーリー・ヨン)、徐克(ツイ・ハーク)らと11部門でノミネートの《黒社会》の俳優たちを含む台湾、大陸、香港の俳優たちが多数出席する。あろうことか、金馬奨執行委員会と基降市文化局は先週の金曜日にそれぞれ、500万台湾ドルを要求する恐喝電話を受けた。
・電話で恐喝
今年42回目を迎える金馬奨では初めての恐喝事件。昨日基降市警察局長は、金馬奨執行委員会と基降市文化局は先週金曜日にそれぞれ男性による恐喝電話を受け、500万台湾ドルを要求されたと発表した。しかし金の受け取りなどの詳細については何も指示されなかったという。現在分かっているのは、男性は台湾国語を使って話し、今年基降市政府は、金馬奨に1千万台湾ドルの補助金をだしており、その半分の500万台湾ドルを要求、この日曜日に行われる授賞式には多くのスターや外国からのゲストがあり、誰もが事件は望んでいない、もし現金が準備できないなら、どうなるか分からないという脅迫めいたことを語ったということだけだ。
警察では黒幇(ヤクザ組織)の仕業と考えているが、単なる悪戯の可能性も捨てきれない。その後は恐喝電話がないことからも、騒ぎを起こすのが目的と見ている。しかし、安心は出来ないため、捜査の結果、現在は電話が発信された場所が特定出来ており、犯人の追跡を開始している。(中略)
・40人の警備を雇う
金馬奨授賞式のプロデューサー・侯文燕は「司会の胡瓜、侯佩岑はこのことに影響されることはない。ただ金馬奨を行うだけ。司会が司会で変わらない」。
基降市文化局は一度は恐喝電話を受けたことを認めなかったが、基降市副市長は昨日、この件を認め、授賞式の安全を確保するため、警察はすでに警備を強化しており、市政府は無事受賞式が行われると信じている。金馬奨主席は、基降市政府職員は、安全については問題はないと話しており、授賞式当日は、基降市警察以外に、金馬奨執行委員会は40人のセキュリティーを雇っており、ゲストに張り付かせガードする。スターたちもプライベートでボディーガードを雇うのではないかと思う。金馬奨の準備はいままで通りすすめられる。by 2005.11.8「蘋果日報

「政府から1千万もらったなら、オレに半分よこせ。そうすれば、無事に授賞式はやらせてやるよ。そうじゃないと、どうなっても知らないぞ」すばらしく分かりやすい恐喝(爆)。他紙によると、当日、爆弾を仕掛けると脅迫したらしいが。
さてスターたちの反応は・・・

  • 周馳星(チャウ・シンチー):出席するかどうか考えているのは、時間があるかどうかということで、それ以外の理由じゃない。この件は出席するかどうか決めるのに、なにか影響を与えることはないよ。
  • 楊千[女華](ミリアム・ヨン):心配はしていない。主催者が招待しているんだから、警備はしっかりしていると思う。だけど事務所には、このことについて注意しているように言っておきます。
  • 梁家輝(レオン・カーファイ):前から主催者には出席すると伝えてある。この事件で取り止めることはないし、相手の手には乗らない。主催者側は安全措置を取るだろう。今回は家族は一緒ではなく、このあと、すぐに大陸へ行って、金鶏百花奨に出席する。
  • 杜琪]峰(ジョニー・トー):台湾は法治社会。こんなことが許されるわけがない。金馬奨は一年に一度のこと。このような事件に政府が警備をしっかりしないわけはない。保安については心配していない。《黒社会》の十数人を連れて授賞式に出席する予定だ。
  • 方中信(アレックス・フォン):みなが怖くないのかと聞くが、怖くない。その時には警備が厳しくなるだろう。こんな場面には出くわしたことがない。爆弾(炸弾)は怖くない。臭い卵(臭鶏蛋)じゃないことを祈るよ。
  • 周杰倫ジェイ・チョウ):ちょっと怖い。しかしそれでは犯人の思うつぼ。僕らは弱味をみせちゃいけない。警察の処理に任せる。彼等はプロだから。いまのところ予定どうりに出席する。
  • 舒淇スー・チー/シュウ・ケイ):もちろん怖くない。

by 2005.11.8「蘋果日報」「網易」