馮徳倫、龍剛版《英雄本色》をリメイク

龍剛が67年に監督した《英雄本色》を86年に呉宇森ジョン・ウー)がリメイクしたのに続いて、馮徳倫スティーヴン・フォン)は来年2月、再びこの映画をリメイクする。さらに周杰倫ジェイ・チョウ)は謝賢(パトリック・ツェ)・狄龍(ティ・ロン)が演じた役を、陳冠希エジソン・チャン)はその弟(つまり王偉や張國榮レスリー・チャン)の役)を演じ、主演女優は舒淇(シュウ・ケイ/スー・チー)が演じる。
呉宇森は1968年、60年代に龍剛が監督したモノクロ映画《英雄本色》を下敷きにして同名の映画を撮った。龍剛版で謝賢が演じた役を狄龍に、張國榮に謝賢の弟、つまり王偉の役を与え、周潤發(チョウ・ユンファ)が演じたMark哥の役を加えた。結果この映画は評判も興行成績もよく、香港映画の興行成績の記録を作った。
・版権の関係で呉宇森版を諦める
馮徳倫は一貫して呉宇森版《英雄本色(男たちの挽歌)》のリメイクとEEGとの合作を考えていたが、版権の問題で諦めざるを得なかった。最近になり馮徳倫は、寰亞(メディアアジア)電影公司と合作し、龍剛版の《英雄本色》をリメイクすることになった。周杰倫は謝賢が演じた役を、陳冠希周杰倫の弟を演じ、舒淇は嘉玲が演じた香港釈囚協会幹事の麥思欣を演じるという。また劉青雲ラウ・チンワン)、黄秋生(アンソニー・ウォン)も加わり、資金は2000万香港ドルになる予定だ。
昨日、馮徳倫に電話で確認を取ったところ、「もともとは呉宇森版の《英雄本色》を撮りたかったけど、版権の問題で話し合いがつかなかった。呉宇森版と龍剛版は同じ題名だけど、呉宇森版のキャラクターには、周潤發が演じたMark哥のように創作の部分が多い」と話した。
・見てすぐに気に入る
馮徳倫は続けて「その後、龍剛版をリメイクすると決めた。これはモノクロ映画の名作で、見てすぐ気に入って、リメイクしたいと思った。すぐにシンガポールへ飛んで、龍剛版の版権を買い、来年2月ごろから撮りはじめる予定だ」。
馮徳倫は、「新しい映画は現代の物語りで、曾謹昌が脚本を書くという。周杰倫陳冠希舒淇劉青雲の出演について問うと、陳冠希以外の3人とは話しをしたが、陳冠希についてはまだ時間がなく話をしていない。しかしすべては脚本が出来てから公にしたい」と話した。
・謝賢は絶賛
また昨日、謝賢にかつて自分が演じた役を周杰倫が演じることについて問うと、「映画で一番大切なのは脚本だよ。脚本がどれくらいできているのかも分からない。言うことはないよ」と話した。さらに《頭文字D》の周杰倫はどう思うかと問うと、「好く分からない。当時と今とでは時代が違う。誰にどの役がいいか比べるのは難しい。だけど《英雄本色》は当時の名作だったと言える」と語った。by 2005.12.2「蘋果日報

EEGから寰亞に変わったことで、出演者も変わる。Mark哥はEEG+成龍呉彦祖ダニエル・ウー)といわれていたのが、龍剛版採用でなくなり、寰亞の(といっておこう)の周杰倫がが加わるとうことか。龍剛版を見ていないので、なんともいえないが、周杰倫は、呉彦祖よりさらに想像が難しい。予算はEEGの4000万香港ドルから半分の2000万香港ドルになったのか。
馮徳倫の《英雄本色》リメイクについての過去の報道は、id:hkcl:20050528#p1とid:hkcl:20050716#p2を参照。