達文西密碼(ダ・ヴィンチ・コード)

《達文西密碼》トム・ハンクスオドレイ・トトゥイアン・マッケランジャン・レノポール・ベタニーロン・ハワード:監督


ダン・ブラウン著の同名の大ベストセラー小説の映画化。小説の方は、剽窃だといわれ、キリスト教会からは、その内容を非難され、抗議運動が起こる地域もあるなど、いろいろと話題のようす。
先に小説(日本語版)を読んだ。インディジョーンズがアーク(聖棺)を探すごとく、楊紫瓊(ミッシェル・ヨー)が釈迦の骨を秘蔵するがごとく(違うってか)、聖杯の謎と在り処を探す話し。
中文字幕では理解不能と思ったので、小説は5分の3ほど読んでいる(我慢できず結末だけは先に読んでしまった)。小説はそれなりの面白いと思う。上は一気に読んでしまった。
ところが映画はあまり面白く無かった。もっと視覚に訴えてくれるかと思ったのだが、それほどでもなく。歴史を語る場面、これが実写で途端に安っぽく感じられる。書物の挿し絵や絵画、彫刻などを使って表せばいいのにと思ってしまう。ルーブル美術館や教会などが出てくるが、建築物の内部を撮るのが上手く無い(照明の問題か?)と思う。もっと綺麗に撮れるはずだ。物語は神秘的な謎を探っているのに、画面が神秘的ではなく、薄っぺらい感じがした。
2006.5.20@旺角百老匯


ちなみに《達文西密碼》、香港では今週木曜日の初日(18日)だけで、282万香港ドル。今年の初日興行成績の記録だそうだ。ただし、上映時間が長いため《達文西密碼》は通常よりどこも10ドル高いようだ。本日昼12:00の回は半分ぐらいの入り。


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