盗撮、マレーシアでは

芸能人・鍾欣桐(ジリアン・チョン)がマレーシアで雑誌「壹本便利」に着替えを盗撮されたことは、香港、マレーシア両地域の民衆の怒りを買っている。マレーシア国家安全部長は、政府はこの事件を非常に重要視しており、人力も物力も惜しまず徹底追求すると話す。また国際警察は香港での証拠探しのために香港警察に協力を願い出ている。さらにマレーシア政府は「壹本便利」のマレーシアでの発売を許可しないつもりで、マレーシアの芸能界に「壹本便利」に注意をするように呼び掛けている。
さらにこの雑誌の記者は、マレーシアで取材はさせないという。「壹本便利」の責任者は「考え方が問題」で「間違いが分らない」人物、新聞の報道の自由を乱用し、プライベートを侵害しているとしている。
香港とマレーシアには犯人引き渡し条約があるため、犯人は、マレーシアへ引き渡されることになる。マレーシアの法律に照らし合わせると「民衆を騒がせた」「婦女の貞節や姿について侮辱」「婦女のプライベートを侵した」にあたり、最高禁固5年または罰金、もしくはその両方が適応されるという。by 2006.8.29「東方日報」抜粋

昨日(28日)は、鍾欣桐をはじめ、成龍ジャッキー・チェン)、張學友(ジャッキー・チョン)、陳百祥(ナット・チャン)、呉君如(サンドラ・ン)、呉彦祖ダニエル・ウー)ら200人を越す芸能人があつまり将軍澳のTVBで「私隠・尊厳−−香港人[ロ既]事」抗議集会がもたれた。本日(29日)午後には、成龍らが法律制定を願う意見書を政府へ手渡した。
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この事件、なんせ「蘋果日報」と同じ会社、ネクストメディアの「壹本便利」が起こしたこと。「蘋果日報」とライバルの「東方日報」は、ここぞとA1頭條(1面トップ記事)扱い。「蘋果日報」はといえば、書かないわけにはいかないが、内容は鍾欣桐が民事訴訟に訴え、フィルムなどすべての画像の回収と、文章の永久封印を要求しているというのが主で、掲載場所も中面。というわけで今後も両者の扱いの違いに注目。