寶貝計劃(プロジェクトBB)

《寶貝計劃》成龍ジャッキー・チェン)、古天樂(ルイス・クー)、許冠文(マイケル・ホイ)、高圓圓(ガオ・ユエンユエン)、連凱(アンドリュー・リン)、應采兒(チェリー・イン)、余安安(キャンディ・ユー)、谷峰(コック・フォン)、呉彦祖ダニエル・ウー)、陳子聰(コンロイ・チャン)、尹子維(テレンス・イン)、杜麗莎(リサ・トー)、元彪(ユン・ピョウ)、廬恵光(ロー・ワイコン)、蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、陳寶國(チェン・バオグォ)、葉山豪 
陳木勝(ベニー・チャン):監督


泥棒3人組、包祖公(許冠文)、人字施*1成龍)、百達通(古天樂)は、金持ちからは盗むが、人殺しや誘拐はしないと決めている。ある日、病院に盗みにはいったところ、ちょうど同じとき、この病院で應采兒と連凱夫婦に子供が生まれていた。そこへ應采兒の元の彼氏・尹子維が現われ、よりを戻してくれと迫り、彼女と生まれたばかりの赤ん坊を強奪しようとした。
人字施*2は、稼いだ金をすぐに賭け事につかってしまう。百達通、実は妻(蔡卓妍)がいるのだが、まったく彼女にかまわず、お金持ちのお嬢様に取り入ろうとやっきになってお嬢様に尽くす日々。包祖公は稼いだ金をためて、引退したあとは、妻(杜麗莎)と仲良く暮らそうと考えていた。ところが溜めたお宝をすっかり盗まれたからさあ大変。3人はある赤ん坊を盗みだすことになった。その赤ん坊こそ、先日、病院で強奪されそうになった赤ん坊だった。いったいこの赤ん坊は・・・。


全盛期の香港映画を見ている感覚で面白い。ちょっと説教臭いところもあるが、赤ん坊の可愛さがすべてを吹き飛ばす。成龍のアクションは控えめで、これが見せ場な危険なアクションはなく、コミカルに軽くいなす。ストーリーも整っており、笑って、ほろっとさせて、見終わったあとも気分がいい。悪者はちゃんとお縄になるので、大陸でもこのままで大丈夫(笑)。
前作《新警察故事》より成龍の演技(!)が自然だし、古天樂のコメディは心配いらない。高圓圓が壁の花的扱いで、ご本人が不満を漏らしたらしいが、この役が下手だといかにも可愛いだけで使いましたとなるので、彼女でよかったのでは。元彪と成龍の闘いもちょっとした見せ場。その他、ちょこちょこいろいろな人が登場するのも楽しく、隅々まで手を抜いていない。


成龍ファンには大変申し訳ないのだが、実は私は成龍の映画はあまり好きではないのだが、今回は楽しめた。ということは、もしかしたら成龍ファンには不満の残る作品なのかもしれないが(特にアクションについて)。初日夜10:30の回、90%ぐらいの入り。
今日の「明報」によると初日(29日)だけで、124万7238香港ドル稼いでいる。日本でいけるかと言われると微妙だが、香港ではかなり伸ばすのではと思う。
2006.9.29@旺角百老匯


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*1:方へんを手へんにした字

*2:1と同じ